■ジョンソン&ジョンソン(JNJ)2021年第2四半期決算発表
マークスです。 21日のNY市場開場前にJNJの21年第2四半期決算発表(←リンク張ってます)がありました。
結果は良かったです。
売上高は予想224.9億ドルに対し233.1億ドルで予想を上回っており、前年同期比27.1%の大幅増益となっています。
純利益は前年同期が36.26億ドルに対して62.78億ドルとなり73.1%の大幅増益となっています。
調整後EPSは予想$2.29に対して$2.48と予想を上回っており、前年同期比では48.5%の二桁増となっています。
JNJは大きく3部門での事業展開を行っており、美容・オーラルケア・ベビーケア用品などの個人向けヘルスケア用品販売部門とCOVID-19ワクチンや抗がん剤などを開発・販売する製薬部門、及びコンタクトレンズ販売や手術用機器などを扱うメディカルデバイス部門となっています。
前年同期比で部面別の売上高を眺めると、コロナ禍からの経済活動再開による追い風を受けて、個人向けヘルスケアが+13.3%、製薬部門は+17.2%となっており、メディカルデバイス部門は+62.7%と前期Q1から更に大きく売上を伸ばしています。
利益率の高いメディカルデバイス部門が大きく伸びたことで大幅な増益となった他、経済活動正常化の進捗を反映して前期Q1で-2.3%となっていたコンシューマーヘルス部門もコロナ禍以前に回復していますので、今後に期待が持てる結果となっています。
個人向けヘルスケア販売部門は、ニュートロジーナに代表されるスキンケア用品が経済活動正常化によってコロナ禍前に回復し10%の増加となっているとされています。
またスポーツ活動や外出もコロナ以前の状況になっていることを受けてバンドエイドなどの売上も回復しています。
製薬部門では、乾癬治療薬「ステララ」や多発性骨髄腫治療薬の「ダルザレックス」が売上高を引き続き牽引し前、年同期比で14.1%増となっていますが、バイオシミラーやジェネリック医薬品との競合によって主に免疫性疾患治療薬の「インフリキシマブ」の売上減少により相殺されたとしています。
バイオシミラーとの競合による売上減少は製薬企業にとって避けられない脅威ですが、ダルザレックスのブロックバスター化によって売上が伸びていますので心配する必要はなさそうです。
メディカルデバイス部門については、経済活動再開によりコロナ禍以前に回復しているのが顕著となっています。
特にスポーツ活動の再開によるところが大きく関連する製品の売上が伸びているのが見て取れます。
今年度の通期見通しについては、4月に発表された前期Q1から売上高、利益共に引き上げられており経済活動正常化を反映して強気の見通しを示唆しています。
JNJの日足チャートを眺めると、予想を上回る好調な決算と強気の見通しを好感されて株価は上昇しており、「カップウイズザハンドル」を形成していますので、今後更に大きく上昇することが予想されます。
株価の堅調な上昇に伴って、配当利回りは2%後半と高配当と言えるほどではありませんがキャピタルゲインと利益の還元による増配について安定した銘柄ですので安心感があります。
ポートフォリオでの占有率もある程度のバランスが取れていますので現段階では買い増ししにくいですが、バッドニュースが嫌気されて株価下落に見舞われることがあれば買い増しのチャンスですので、次期を見て検討したいと思います。
ではでは。
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