■昨夜のNYダウ
マークスです。
昨夜のNYダウは前日比$66.84安の続落となり$27,778.07で取引を終えました。
ダウ上昇の重しになっているのは、米中関係の対立激化やトランプ米大統領が大統領令に署名した追加経済対策実施に進展が見られないことが嫌気されているからです。
一方、ハイテク銘柄のナスダックは史上最高値を2日連続で更新するなど好調を持続しています。
薄商いの中、第2四半期決算結果が予想を上回る銘柄はダウ構成銘柄でも株価上昇傾向が見られることから銘柄選別による絞り込みが進んでいるように感じます。
NYダウの日足チャートを眺めると、今月に入ってから反発してゴールデンクロスを形成、10日頃から足踏みをしており、RSI値を確認するとこの時期から買われ過ぎの70が意識されて調整されていることが判ります。
この時期から今迄はNYダウ30銘柄の中で資金が循環しているような動きが見られていることから、FOMC議事発表や失業保険申請件数の結果を見るまでは様子見している状況であろうと考えられ、来月になってサマーバカンスを終えた投資家が参入し始めると大きくトレンドが変わることが予想されます。
9月以降は大統領選の行方もこのトレンドに大きく影響を与えそうなので注目して行きたいと思います。
■TGT2020年第2四半期決算発表
NY時間19日AM7:00にターゲットの20年第2四半期決算発表(←リンク張ってます )がありました。
内容はコロナ禍を跳ね返す、素晴らしく良好な結果でした。
売上高は229.8億ドルで前年同期比24.7%増となり予想の198.7億ドルを上回りました。
営業利益は23.0億ドルで前年同期比73.8%増と大幅に増加しました。
一株当たり利益(調整後EPS)は$3.38で前年同期比84.6%増とこれも大幅に増加し、予想の$1.58を大きく上回りました。
販売原価項目を見てみると前年同期比に比べて24.1%の上昇が確認できるものの、売上高の上昇率を若干下回っている上にコロナ対策関連費用が重しとなることを考慮すると、実質的には原価低減が効率的に行われていると言えます。
また一般管理費も前年同期比で14.0%増と大きく経費関連の増加が見られますが、これは店舗スタッフの危険手当等の一時的な人件費の上昇とマスクや消毒液等の購入や店舗の消毒費用などの感染予防対策費が引き続き嵩んでいることが要因ですが、売上高の増加率と比較すると財務に問題はないと考えられます。
売上高増加の内訳では、店舗売上が10.9%増でデジタル販売が195%の大幅増加となっており、経済活動再開による店舗売上の回復とウイズコロナ環境にあってデジタル販売が好調な伸びを見せていることから、今後、感染症第2波、第3波感染拡大が発生したとしても、ある程度、売上高の安定が期待できます。
ただ、全体の売上高は店舗販売が90%を占めていますので経済活動再開の巻き戻しが起きるとダメージは大きいと思われますのでコロナ感染者の増減については継続して注視していく必要があります。
TGTの日足チャートを眺めると今月に入ってから急騰していますが、RSI値を見ると70を超えており、買われ過ぎを示唆しています。
上昇トレンドが概ね50日移動平均線に沿った形で平均回帰すると考えると現時点では$127付近が妥当であると考えていますが、コロナ禍にあって昨年同期を大きく上回る好決算を好感し、開場前の時間外取引で株価は急騰していますのでポートフォリオ占有率を見ながら買い増しのタイミングを計りたいと思います。
TGTは6月11日(赤色縦ライン)に3%の増配を発表(←リンク張ってます) し、49年の連続増配となる見通しとなっていますがニュースに取り上げられることもなかったようです。
この発表のタイミングはNYダウがそれまでの急騰から大きく下落する調整局面であり、ニュースにはならなかったようで、発表直後も下落していましたが50日移動平均線を下値抵抗として推移していますので、調整局面はありつつも、上昇トレンドは継続されそうです。
ではでは。
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