【米コロナ第2波】マークス、米コロナ感染第2波と米雇用統計結果を考える。

投資戦略
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■昨夜のNYダウと回復を見せる雇用統計結果

マークスです。

木曜のNYダウは予想を上回る回復となった米雇用統計指標発表を好感し、取引開始直後から前日比$450近くまで高騰し、一時$26,000台に回復しましたが、フロリダ州でコロナ新規感染者が1日で1万人を超えるなどの感染拡大第2波懸念の高まりにより下落、結局、前日比$92.39高の$25,827.36で取引を終えています。

一方、コロナ感染症の再拡大で需要伸長期待からハイテク関連が買われナスダックは史上最高値を更新しています。 ウイズコロナ環境下にあって、ハイテク銘柄はもはや生活必需品と化していますね。

NYダウの日足チャートを眺めると、上値抵抗の200日移動平均線にタッチした後の下落が見て取れます。

下値が切りあがってはいるものの、抵抗線を上抜けするほどのインパクトは改善傾向にあっても良くはない雇用統計では役不足であったと言えるでしょう。

ただ、今週発表された米経済指標は回復傾向にあり、コロナ禍中にあって概ね市場予想を上回る堅調な結果となっていますので、レンジ相場がもう暫くは続きそうに感じています。

金曜日は独立記念日の振替休日でNY市場は休場となっていますので、週明けまでのコロナ新規感染者の増減には注意を払う必要がありそうです。

VIX指数(恐怖指数)に目を移すと、こちらは200日移動平均線をサポートラインとして反発していますが、数値を見ると27.68と30台を割り込んでいますので、市場は経済活動再開について楽観的に見ていると考えられます。

昨日発表された経済指標を確認すると、6月の非農業部門雇用者数は予想300万人を上回って結果480万人となり、同月失業率は予想12.3%を下回って結果11.1%となり前月の13.3%から改善しています。

この雇用統計を見ると今後の改善も順調に進みそうに思いますが、調査対象日に1時間しか勤労していなくてもカウントされるとの指摘やフロリダ、テキサス、カリフォルニア州などでコロナウイルス感染抑制対策として、経済活動再開に対して巻き戻しの動きがみられることを考えると楽観視は出来ないと思います。

■原油価格推移

一方、各国での経済活動再開による需要増加期待から上昇していた原油価格ですが、世界的には歯止めが掛かっていないコロナパンデミックの影響で需要期待は後退し、一時のような急騰は影を潜めています。

原油価格の日足チャートを眺めると、5月に上値抵抗線の50日移動平均線をブレイクアウトした後は、きれいに3つの山と谷を形成しながら緩やかに上昇しています。

上値抵抗の200日移動平均線も緩やかに下降しつつ、水平近くに戻りつつあり、レンジ相場が続きそうな感じですが、OPECプラスの減産協調が7月一杯となっていますので、来月以降の値動きが気になるところです。

こちらも、今月一杯は新型コロナウイルス感染拡大の状況に値動きが支配されそうなので、やはり経済のカギはウイズコロナ禍中にあっての経済活動がどこまで出来るかに掛かっています。

■まとめ

3連休前日となったNY市場は薄商いとなっていましたので、週明けの明日にどうなるかが注目されますが、規模を縮小して行われたとはいえ、独立記念日というイベントでコロナ感染拡大への影響が懸念されます。

また、独立記念日に合わせた白人警官による黒人殺害抗議デモも収まる兆しがありませんので、もしこれを起因とした感染拡大が起きるとすると2週間後となりますので今月20日頃に結果が出ることになります。

経済活動再開による景気回復期待は後退しつつありますので、キャッシュポジションを残しつつ保有銘柄企業動向を観察したいと思います。

ではでは。

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