【ダウの犬】マークス、『ダウの犬投資法』を考える。

ポートフォリオ
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・2020年度の『ダウの犬』銘柄

マークスです。

中国武漢市を発生源とした、新型コロナウイルスによる肺炎が猛威を奮っており、毎日のように報道されています。同市は封鎖され、執筆時の感染者も世界15ヶ国で確認され、流行に歯止めがかかっていません。

現状、ワクチンもまだ開発目途が立っていないことから、防衛手段は感染者の2m以内には近づかないとのことですが、現実論としてほぼ不可能な対策であり、企業活動へも少なからず影響があると見込まれることから株式市場は売り主体になっています。為替も安全資産とされる円が買われ、それまで堅調だったドル/円は110円台をあっさりと、本日27日には109円台までも一時割り込みました。 さて、そんな中、モトリーフール・ジャパンに『ダウの犬投資法』の記事。

マークスもダウの犬投資法については、米国株投資法に飛び込む前に勉強していましたが、これを機会に自分のポートフォリオと照らし合わせて改めて見たいと思います。2020年版 ダウの犬構成銘柄は以下の通りです。

  1. ダウ・ケミカル(NYSE:DOW)(化学工業メーカー)5.12%
  2. エクソンモービル(NYSE:XOM)(エネルギー)4.99%
  3. アイビーエム(NYSE:IBM)(コンピュータ関連、IT)4.83%
  4. ベライゾン・コミュニケーションズ(NYSE:VZ)(通信)4.01%
  5. シェブロン(NYSE:CVX)(エネルギー)3.95%
  6. ファイザー(NYSE:PEE)(医療関連)3.88%
  7. スリーエム(NYSE:MMM)(電子、電気通信、工業、オフィス製品など多角経営)3.26%
  8. ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(NYSE:WBA)(生活必需品)3.10%
  9. シスコシステムズ(NASDAQ:CSCO)(コンピュータネットワーク)2.94%
  10. コカ・コーラ(NYSE:KO)(飲料・一般消費財)2.89%

(出所:モトリーフール・ジャパン)

ダウの犬投資法とは、ダウ工業株30種の中で高配当銘柄を利回りの高い順に上から5~10種、均等に買って、ポートフォリオを組み、配当を再投資するもので、年度末に成績の悪い銘柄を入れ替え、リバランスするという、有名な投資法です。

そもそも、ダウ工業株30種は超優良企業の集まりなので、単に高配当だけで銘柄を選んだ場合と違い、業績悪化のよる減配リスクも少ないと言えます。

この投資法は比較的リスクの高いと言われる株式投資の中でも堅実な投資法と考えられ、S&P500をアウトパフォームする年もあるとされており、昨年のように株価上昇が顕著になるような好況局面では不利とされます。

・マークスの投資法との比較

さて、マークスのポートフォリオと見比べると、2位のXOM・3位のIBM・4位のVZ・10位のKOが入っています。米中貿易戦争による業績低迷のMMMは昨年売却しました。ここではマークスが選んだ、それ以外の銘柄について書きたいと思います。

金融関連ETFであるPFFは除き、残りの銘柄はMCD(マクドナルド)・ABBV(アッヴィ)・PG(プロクター&ギャンブル)・JNJ(ジョンソン&ジョンソン)・PM(フィリップモリスインターナショナル)・TGT(ターゲット)・WFC(ウェールズファーゴ)となっており、WFCは売却を検討しています。この代替の金融セクターとしてPFFに入替を進めていくつもりです。このETFの特徴としては値動きが非常に小さいことと高配当となります。

今時のETFとしては手数料が若干高めなので、あまりポートフォリオの占有率は上げないつもりです。

200124ポートフォリオ
※2020年1月24日現在

MCD・TGTはキャピタルも狙える銘柄で、株価下落局面では利回りが上がり高配当銘柄に変わりますが、やはり値動きは若干大きいですね。リセッションが囁かれる状況下では株価が高止まりしている間は買い増ししにくいです。MCDはリーマンショック時にも、あまり株価が下落しなかった銘柄です。商品の販売単価が高くないので、景気が悪くなったからと言ってハンバーガーを買い控える、といった消費者行動は起きにくいということでしょうね。KOも同様の傾向がありますので不況に強い銘柄です。

PGは一般消費財セクターになり、生活必需品ですので景気動向に左右されにくく、これも減配リスクは低い銘柄です。PMはタバコ銘柄で米国タバコ大手のアリトリアグループ(MO)からのスピンオフ企業です。米国以外の諸国でタバコを販売していますが、昨今の健康被害への意識の高まりを受け、電子タバコのアイコスに注力しています。5%前後の高配当銘柄であることが魅力で、後進国でのたばこ需要はまだまだ見込めるであろうことから選んでいます。MOは米国内だけでのたばこ販売なので業績悪化の恐れがあり減配リスクもPMと比べて高いと判断しポートフォリオから外しています。

残るはABBVとなりますが、5%を超える高配当と連続増配企業である アボット・ラボラトリーズ(ABT)から2013年に研究開発部門が分離 したスピンオフ企業であり、ABT時代からの連続増配年数は46年に及び、安定した収益基盤を維持しているだろうと判断、減配リスクは低いと考えてポートフォリオに組込んでいます。しかし、ABBV主力であるリュウマチ薬ヒュミラのヨーロッパでの特許期限切れによりジェネリック薬に押され売上が低下しています。米国での特許切れ期限は2023年となっており、ポートフォリオ多様化が課題となっています。この対策として、アラガンの買収によりヒュミラに頼る収益体質を改革しようとしています。今後に期待ですがマークスは高値圏で買ってしまっており、ポートフォリオの構築上の懸念となっています。

1位のダウケミカルについてはボラティリティの高さから敬遠しています。5位のCVXはXOMとセクターがかぶり、XOMと比べると株価の原油価格連動性が高く、これも株価変動幅が大きいことが敬遠の理由となっています。

6位のファイザーは医療関連であることからJNJと被ります。医療関連としてはABBVともかぶりますので、もし組み込むことがあれば、ABBVと入替すると思います。

8位のWBAについては、あまりよく知らないというのが、実のところ。一度調べてみようと考えていますが、あまり銘柄数を増やすと管理がおぼつかなくなりそうなので、近々は銘柄に加えることはないと思います。

ダウの犬投資法では5~10銘柄を選定するとしていますが、5銘柄では集中しすぎてセクター別の分散がしにくく、10銘柄を超えていくと、どんどん管理がしにくくなるデメリットが大きくなると考えます。マークスの投入可能投資資金では株価下落時にバランスをとるのが困難になってきます。

9位のCSCOについてはポートフォリオを計画するときに検討した覚えがありますが、結果IBMにしたと記憶しています。

・マークスの投資方針

基本的には『ドルコスト平均法』と『ダウの犬投資法』の考え方で進めていこうと考えています。

ダウの犬投資法では優良高配当企業銘柄選定と確定申告を見越した利確・損切を含むリバランスを行う考えを、ドルコスト平均法では、為替レートを含む、いわゆる高値掴みの防止と緩和効果を期待することを投資方針・運用方針にしています。

加えて、連続増配銘柄、配当貴族・配当王銘柄を選定して、再投資での複利効果のパフォーマンスの向上を図ることが挙げられます。

マークスの環境やメンタル面を考慮すると、現状としては最適解だと考えています。

環境としては、定年までの現在の安定した給与収入は後4年程度と長期投資で考えるには短く、時代の流れで雇用延長はあるものの、収入は60%程度となるので、高いリスクを取れないと言う判断です。リスク低減には債権もありますが、投資現役期間の短さを考えると、やはりパフォーマンスに劣りますので、定年後にポートフォリオ組込みを考えてみるとします。

メンタル面で考えると、自分のリスク許容度は低いということで、これは環境面とも関係しています。

マークスの現在の市場に関する知識では到底、「市場に勝つ」という目標は立てれそうになく、あったとしてもそれは、「たまたまそうなった」という、あくまで結果としてあるくらいと思っています。

まずは市場から退場しない。これを至上目標として資産形成に励みたいと思います。

ではでは。

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