【双子のリスク】マークス、株価値動きの荒い局面での2つのリスクを考える。

投資戦略
スポンサーリンク
スポンサーリンク

■昨夜のNY市場

マークスです。

昨夜のNYダウは、トランプ大統領が発表した欧州からの渡航禁止といった経済政策への失望とWHOが新型コロナウイルスはパンデミックになっていることを認めたことから売り先行となり$1, 464.94の下げ幅を記録、つい先日の$2,014の下落に次いで史上2番目の下げ幅となりました。

これにより、弱気相場入りとされる直近高値より20%の下落が確認されことになります。

一方、2羽目のブラックスワンとなっている原油価格については、サウジアラビアなどの石油生産国が増産を発表したことで、価格下落に歯止めがかからない状況となっており、配当貴族の米石油大手のオクシデンタル・ペトロリウム(OXY)が減配を発表するなど、米石油メジャーにも深刻なダメージが懸念される事態となっています。

さて、弱気相場入りが確認されたNYダウですが、コロナショックによる経済へのダメージは終息の糸口すら掴めていない状況を考えると、まだ下がっていく可能性が高いとするのが妥当でしょう。

NYダウの週足チャートをみると200週移動平均線を割り込み始めているのが確認出来ます。

このまま下落を続けるとしたら2018年末の$22,000を割り込むところまで下がるかも知れません。

そう考えると、まだ下落余地は残っており、この200日移動平均線の抵抗線を、大きく割り込むかどうかがカギになりそうです。

■双子のリスクとは?

マークスの愛読書であるハワード・マークス著『市場サイクルを極める』に投資家が常に抱える2つのリスクについて「双子のリスク」として書かれており、1つ目のリスクは買った株が下がってなどして「損失を被るリスク」、2つ目は売買を行うタイミングを逃す「機会損失リスク」とされ。

この書籍では、ドットコムバブル崩壊やリーマンショックが起きる前後の投資家心理が書かれており、現在のコロナショックの状況と酷似した投資家心理が反映されています。このような局面では投資家は自分のリスク許容度をよく考え、この双子のリスクのバランスを取りながら、2羽目のブラックスワンが作るかも知れない「2番底」を警戒する必要があります。

1羽目のブラックスワンである「コロナショック」で大幅に下落した株価の中、リセッション時にと残していた投資用待機資金の動員を決めて保有株の買い増しを進めていますが、結果がどうなるかは分かりません。

ただ、非常時対応資金を含む、生活防衛費は残していますので、更に下落して「損失を被るリスク」を取り「機会損失リスク」を低減する方針で動いています。

これは「投資用待機資金」があるから踏み切れる方針です。これを確保するのも上昇を続ける株価を、「今買えば利益が出るのでは」といった機会損失リスクと戦うことになります。損失を被るリスクとどちらを取るかの判断が必要となります。

現在、新型コロナウイルス感染拡大をWTOが認める、原油低価格戦争勃発の2羽のブラックスワンの出現により、米国市場の11年に渡る史上最長の強気相場が終わりを告げ、弱気相場入りしました。

これは、暫くの間は株価低迷が続くことを意味しますので、長期投資家にとって「買い場に入った」と言えますが、歴史を振り返ると、弱気相場は1年半~2年程度は続くであろうと想定できます。

では、買い場とはなんでしょうか?株価の底を拾うといったことは実は誰にも出来ないことで、出来たとしてもそれは「たまたま」安い指値が刺さった「まぐれ」であると言えます。

なぜなら「底値の定義」とは株価が上昇に転じた前日ということであり、過去には誰にも戻れない以上は計画的に底値を拾うなどといったことは不可能だからです。

ハワード・マークス著「市場サイクルを極める」には『本当の買い場とは、何人もの著名な投資家でも買うことをためらうようになった時である』と書かれています。この時は株にしても不動産にしても誰も買わない状況ですので、言い換えれば「値段を吊り上げる競争相手がいない」ことになりますので、適正価格以下で買うことが出来る、ということです。

投資歴2年にも満たない若葉マークのマークスが著名な投資家すら買わない『絶好の買い場』でどうすれば買えるのか?

買うためには投資資金確保が必要となります。下がり続ける株価に対し、いつ反発してその波に乗り遅れる「機会損失リスク」を避ける恐怖に耐えるメンタルも試されるかも知れません。

ではどうするか?

マークスは基本的な投資戦略に回帰して、月に1度、ポートフォリオ占有率下位で、平均購買価格を下げれる銘柄を優先的に買う『積み立て投資』を行っていけば『絶好の買い場』を逃すことはないと考えています。

まだ現役会社員なので6月と12月にボーナスがありますし毎月給与も貰えます。

安定収入は『積み立て投資』との相性も良く、SBI証券などの大手ネット証券会社は最低手数料が撤廃されていますので、投資に避ける金額が少なくても購買株数を減らして継続することは可能となります。

「コロナショック」の終息にはまだ時間がかかることから、弱気相場が数か月程度で反転する可能性は少ないと考えられますので、いつか来る絶好の買い場を目指して投資資金枯渇を避けながら保有銘柄買い増しを進めたいと思います。

ではでは。

コメント

タイトルとURLをコピーしました