【ABBV22Q1】マークス、アッビィ(ABBV)の2022年第1四半期決算発表を確認する。

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■アッビィ(ABBV)の2022年第1四半期決算発表

マークスです。

一昨日4日にパウエルFRB議長が会見で今月の利上げ幅50bspの利上げと共にFF誘導金利を2~3%とすることやQTを開始することを発表しました。

またFRBの金融引き締めによるインフレ抑制には限度があることを示唆し、市場をクラッシュさせるほどの利上げを行うことは望ましくないと、いままでのタカ派発言からハト派寄りの発言がありました。

これにより一回に75bspまでの利上げを行うのではないかとの懸念が後退し、この会見後のNYダウは大きく反発しましたが、昨日はその上昇を消す一時1300ドルを超える下げとなりました。

FOMC声明という大きなイベントを消化しましたが、当面はボラティリティの高い相場が継続しそうですね。 さて、その声明い発表前の4月29日のNY市場開場前にアッビィ(ABBV)が2022年第1四半期決算(←リンク張ってます)を発表しました。

内容はまちまちでした。

純売上高は135.4億ドルで前年同期比4.1%増収となりましたが予想の136.7億ドルを下回りました

営業利益は47.17億ドルで、前年同期の15.0%の二桁増益となりました。

当期純利益は44.90億ドルで前年同期比26.4%の大幅増益となっています。

調整後EPSは$3.16で予想の$3.14を上回っており、この結果にはIPR&D(仕掛研究開発費)による$0.08のマイナスが含まれているとされています。

IPR&Dとは、企業買収等によって特定の研究開発目的に使われる資産・費用のことで、被買収企業の研究開発の価値や期待値となります。

ABBVの主な製品収益前年同期比を眺めると、免疫学ポートフォリオのブロックバスターであるヒュミラの米国での収益は2.0%の増加となっていますが、その他の国では-22.6%とバイオシミラーの台頭が鮮明となっています。

ただ、スキリージやリンボクは順調に売上高を成長させており、免疫学ポートフォリオ全体では8.1%増と堅調な結果となっています。

米国でのヒュミラの特許も来年の2023年に期限切れとなりますが、この2薬品の成長でこの分野での売上減少に歯止めが掛かることを期待したいですね。

血液腫瘍学ポートフォリオでは-1.6%と微減となっていますが、神経科学ポートフォリオは19.2%、美学ポートフォリオでは20.5%と共に2桁増収となり、美学関連はコロナ禍での外出制限緩和・撤廃により大きく伸びています。

以前、免疫学関連が主な柱となっていますが、拡充されたポートフォリオが着実に成長していますので、一時懸念されていたヒュミラ一本での収益体質からは脱却が進んでいるように感じられて安心感があります。

ABBVの日足チャートを眺めると、予想を下回る売上高の決算を嫌気したのか下値抵抗の50日移動平均線を割り込んで下落していますが陰線ではあるものの長い下ヒゲを付けた下落となっていたことから、その後は徐々に株価は回復し、利上げとQT開始発表を受けて軒並み株価が下落する中でも上昇を継続しています。

上値抵抗となった50日移動平均をブレイクアウト出来るかどうかが今後の値動きの鍵ですね。

売上高が予想を下回っているものの利益は予想を上回っており、ブロックバスター一本頼りではなくなりつつあるAABVは今後も高配当で不況に強いヘルスケアセクターの銘柄として保有、買い増しをしていきたいと考えています。

ではでは。

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