【XOM22Q1】マークス、エクソン・モービル(XOM)の2022年第1四半期決算発表を確認する。

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■エクソン・モービル(XOM)の2022年第1四半期決算発表

マークスです。 4月29日の市場開場前にXOMの22年第1四半期決算発表(←リンク張ってます)がありました。

原油需給ひっ迫の懸念から原油価格が高騰していることを反映し、売上高は予想を上回ったものの利益は予想を下回る決算発表となりました。

売上高は905.0億ドルで予想の813.0億ドルを大幅に上回り、急騰する原油需要を反映しています。

当期純利益は54.8億ドルで前年同期の27.3億ドルから倍近くの伸びを示しています。

この純利益にはロシアのサハリン1からの撤退に関連する34億ドルの損失が計上されていることから、ウクライナ戦争が無ければ実質は88.8億ドルを上げていたことになり、前期Q4では89億ドルですのでほぼ変化なしといったところです。

一株当たり当期純利益(EPS)は$2.07で予想の$2.23を下回っています。

この予想にはサハリン1からの撤退に関連する34億ドルの損失が含まれているかどうか不明ですので、参考程度に見ていた方が無難です。

XOMの主力である上流部門で扱う石油生産関連の売上高は前期Q4や昨年同期と比較しても大きく伸びています。

原油価格高騰に伴うものであると説明されていますが、それにしても事業再編を行った下流・ケミカル部門を統合しても、主力が石油・天然ガスであることに変化がありませんので、何かの切っ掛けで原油価格が下落に見舞われると大きく業績を低下させる結果となり、株主の圧力にさらされるリスクを背負っています。

この状況は長期投資家としてもその保有期間をどの程度にするかが適切なのかを考慮する必要性を感じますね。

原油価格の日足チャートを眺めると、直近では三角持ち合いを形成していますが、中国のロックダウン範囲拡大で原油需要が低下する懸念と米原油在庫量の発表が予想を上回る在庫量となるなど、どちらかと言えば下押し圧力が強めとなっていますので、大きく下落する可能性が高いと判断されます。

但し、OPECプラスの加盟校であるロシアがウクライナへ侵攻している関係もあり、OPEC会合での減産協調の結果によっては高騰する可能性も残していますので注意深く見ていく必要があり予断を許しません。

一方、XOMの日足チャートを眺めると、主力である上流部門の収益に関連する原油価格の高騰の恩恵を引き続き受けており、上昇トレンドは継続となっています。

原油価格が急落すると、株価も同調して下落していますが、50日移動平均線を割り込むと下げ渋って反発していますので、原油書書価格が100ドル前後で留まる限りは安定して80ドルを超えた株価を維持しそうに見えます。

保有銘柄の中では、比較的ボラティリティの高い銘柄ですのでポートフォリオ占有率が余り高くなり過ぎるようなら一部売却も検討しようと考えています。

ではでは。

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