【JNJ20Q3】マークス、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)の2020年第3四半期決算発表を確認する。

個別株
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■昨夜のNYダウ

マークスです。

昨夜のNYダウはジョンソン&ジョンソンのワクチン開発一時停止報道と、高値圏で推移していた株価の調整が入り5営業日ぶりに下落、前日比$157.71安となる$28,679.81で取引を終えました。

NYダウの日足チャートを眺めると、50日移動平均線をブレイクアウトした後、上昇トレンドになっているのが見て取れますが、この平均線より直近のチャートの上昇角度がきついことを考えると調整が入っても当然であると考えらえます。

また、200日移動平均線は未だにやや下向きであることを踏まえると、もう少し大きな調整が入る可能性が高いとも取れます。

しかし、銘柄によるばらつきは依然としてあり個別株にもこの傾向が当てはまるとは限らないので決算発表を確認しながら売買を検討する必要があります。

■ジョンソン&ジョンソン(JNJ)2020年第3四半期決算        (6月29日~9月27日)発表

13日のNY市場開場前にJNJの20年第3四半期決算発表(←リンク張ってます)がありました。

未だコロナ禍にあるものの、経済活動再開と外出規制の緩和が追い風となり前年同期より売上高が1.7%増、純利益に至っては100%を超えて2倍となる好決算となっています。

市場予想も売上・利益とも上回っており、通期見通しも予想を上回る引き揚げとなりましたが、決算発表直前にコロナワクチンの治験を一時停止することが報道されて株価は下落しました。

米国では「タイレノール」の鎮痛剤や消化器系製品、オーラルケア製品の「リステリン」の洗口剤、スキンケア/ビューティー製品の「OGX」、バンドエイドブランドの絆創膏を中心とした創傷ケア製品などの一般用医薬品が伸長したことに牽引されました。

売上高は予想201.5億ドルに対し210.8億ドルで予想を上回っており前年同期比+1.7%と微増。

純利益は前年同期が17.53憶ドルに対して35.54億ドルとなり+102.7%の大幅増益となっています。

調整後EPSも予想$1.96に対して$2.20と予想を上回っており、前年同期比でも+3.8%と好調です。

JNJは大きく3部門での事業展開を行っており、美容・オーラルケア・ベビーケア用品などの個人向けヘルスケア用品販売部門とCOVID-19ワクチンや抗がん剤などを開発・販売する製薬部門、及びコンタクトレンズ販売や手術用機器などを扱うメディカルデバイス部門となっています。

前年同期比で部門別の売上高を眺めると、個人向けヘルスケアが+3.%、製薬部門は+4.6%となっており、メディカルデバイス部門は-3.9%と売上減にはなっていますが第2四半期の-33%から大きく回復しています。

個人向けヘルスケア販売部門は第2四半期に続き、オーラルケアのリステリンが売上を伸ばす他、外出規制緩和に伴ってスキンケア、ビューティー製品であるOGXの売上増加、バンドエイド等の絆創膏、タイレノールに代表される鎮痛剤等の一般医薬品の売上伸長に牽引されて3.1%の増収となっています。

製薬部門では、イムブルビカが好調な売り上げを継続している他、多発性骨髄腫治療剤のダルザレックスも好調となる反面、もう一本の製薬部門の柱であるレミケイドはバイオシミラー(いわゆるジェネリック薬品)台頭によりシェアを奪われていますが、4.1%の増収となり製薬会社大手の面目躍如となっています。

メディカルデバイス部門については、依然として米国で猛威を奮う新型コロナウイルスへの対応が優先されている関係上、外科、整形外科、眼科の各事業への医療処置の延期されている影響があるものの、電気生理学製品を中心としたインターベンショナル・ソリューション事業の成長によって一部相殺されて3.3%の減収に留まっているとされています。

JNJの事業のポートフォリオのほぼ半分を占める製薬部門が好調であることから、コロナワクチン開発の一時中断があっても、事業への先行き不安は薄いと考えられます。

回復傾向にある業績からJNJは通期見通しを引き上げて発表しています。

第2四半期で大きく落ち込んだメディカルデバイスの回復に加えて、外出規制緩和に伴う個人向けヘルスケア用品の販売も回復基調にあることから、今後も右肩上がりの成長が期待出来ると思われます。

本来であれば、好調な決算を反映して株価の上昇がありそうですが、コロナワクチン治験の一時停止をきっかけに、決算発表前の期待感からの高値感と合わせて失望売りが入って急落しました。

JNJの日足チャートを眺めると、大きく窓を開けて下落して50日移動平均線を割り込んでいますが、RSI値が50.48と適正価格帯にあることから、見方によっては買い増しのチャンスかも知れません。

コロナパンデミックの影響を色濃く受けた第2四半期決算から回復し好決算となりましたが、米大統領選の結果次第で大きく影響が出そうなヘルスケアセクターに属するJNJですので、あまりポートフォリオ占有率を拡大するのは得策ではないと考えています。

現状のポートフォリオ占有率は8.43%と少し低めなので、買い増し候補にはなるのですがもう少し様子見しようと思っています。

ではでは。

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