■IBMの2021年第1四半期決算発表
マークスです。
昨年10月にマネージドインフラサービス事業を分社化するとしていたIBMがこの4月12に、この新会社名を『Kyndryl』とすることを発表しました。
分社化は今年末までに完了するとしており、Kyndryl(キンドリル)設立によって運営モデルの合理化とAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureなどの競合製品もカバーする他社のITインフラを組み合わせたハイブリッド、マルチクラウドにも対応するシェアードサービス統合が可能となるとしています。
さて、そんな報道の余韻冷めやらぬ19日の市場引け後にIBMの21年第1四半期決算発表(←リンク張ってます)がありました。
内容は純利益が前年同期比18.7%減ではあったものの、売上高・1株当たり利益共に予想を上回りました。
売上高は予想173.3億に対し177.3億と予想を上回り、前年同期では0.9%の増収となっています。
当期純利益は9.55億ドルと前年同期比で18.7%減と落ち込んでいますが、20Q4では68%超えの減益でしたので、見通しは明るいと言えます。
一株当たり純利益は$1.06で非GAAPベースでは$1.77と予想の$1.68を上回ったものの、前年同期比で4%減となっています。
マネージドインフラサービス事業を分社のキンドリルに移管することで、今後どうなるかが注目されます。
フリーキャッシュフローは前年同期から増加が見られ、減少傾向から切り返していますので、増配も期待出来そうな結果となっています。
現状では少なくとも減配はなさそうですので、インカム狙いであればホールドしていて問題ないと考えられます。
IBMの日足チャートを眺めると12日頃に窓を開けて下落していましたが、キンドリル社名発表を境に上昇に転じており、昨夜の市場引け後のアナリスト予想を上回る売上高・EPSの発表を受けて時間外で上昇しています。
移動平均線も緩やかな上昇を示していますので、分社化したことが好結果に繋がれば更なる上昇も期待できると考えられます。
他の保有コア銘柄と同じく、ポートフォリオ占有率を見ながらコツコツと買い増しを継続すれば、インカム・キャピタルゲインの両取りが期待出来そうです。
ではでは。
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