【PG21Q3】マークス、プロクター&ギャンブル(PG)の21年第3四半期決算を確認する。

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■プロクター&ギャンブル(PG)21年第3四半期決算結果

マークスです。

昨夜のNYダウはRSI値70を超える高値圏からの調整売りが優勢となり、前日比$256.33安となる$33,821.30で取引を終えています。

・決算概要

さてそんな中、65年連続増配に記録を更新したP&Gが21年第3四半期決算(←リンク張ってます。)を昨夜の市場開場前に発表しました。

内容は良かったです。

純売上高は181.1億ドルで予想の$179.6億ドルを上回り、前年同期比5.2%増となりました。

営業利益は37.85億ドルで前年同期比で9.6%増となっています。

当期純利益は32.69億ドルで前年同期比12.1%増と二桁増益を記録しています。

一般管理費は前期のQ2に比較して非GAAPベースではほぼ横ばいとなっており、マージンを圧迫することなく推移しています。

一株当たり純利益(EPS)は$1.26で予想の$1.19を上回っています

・部門別業績詳細

部門別業績を眺めると、

■ビューティ部門の本源的売上高は7%増

このセグメントはSK-Ⅱなどの化粧品やウエラなどのヘアケアオーガニックを扱う部門です。

コロナワクチン接種開始に伴う経済正常化に向けた流れを追い風に北米でのSK‐Ⅱの売上増加と中華圏での好調な販売に牽引されてヘアケアのオーガニック売上高が前年比で一桁台後半の増加なったとされていますが、これらが好調な伸びを示した期間は今期の範囲では短いため全体では2%の増加に留まっています。

急速にワクチン接種が進んでいることから、利益率の高いこの部門の伸びが利益伸長に直結しますので今後に期待が持てます。

■グルーミング部門の本源的売上高は4%増

この部門では家電オーガニック販売やスタイリング製品、シェービングを合わせた需要の伸びが20%以上の増加と

されており、前年同期比で4%の増加とされています。

一方で女性用、男性用のカミソリの成長は使用頻度の低下により成長は鈍化、電気製品へのニーズ移行が顕著となっており、全体では横ばいとなっています。

■ヘルスケア部門の本源的売上高は3%増

この部門もコロナワクチン接種の影響を受けて、オーラルケアやパーソナルヘルスケア関連は1桁台の増加とパンデミック最盛期からは鈍化傾向となっています。

経済正常化によってコロナ禍前の状況に戻りつつあると見て取れます。

■ファブリック&ホームケア部門の本源的売上高7%増

アリエールやレノアなどを扱うこの部門もヘルスケア部門と同様に鈍化傾向となっていますが、主に価格上昇によるところが大きいようで、コロナ禍前の状況へ回帰しています。

そもそも生活必需品となる部門ですのでコロナ特需がワクチン接種によって緩和されて行くのは自明ですね。

■ベビー用品&ファミリーケア部門は本源的売上高が1%減

ベビー、フェミニン、ファミリーケアセグメントのオーガニック売上高は、主に小売業者の減少の影響を受けて減少したとされています。

ただ、北米と中華圏ではファミリーケアのオーガニック売上高は増加しているとしていますので、今後は回復していくのではないかと推察されます。

※PGの扱う製品と過去10年の財務諸表を動画に纏めていますので、よろしければご視聴下さい。

■2021年度ガイダンス

2021年度のガイダンスについては、前期Q2での発表から大きく変更はなく、本年度の売上高見通しを前年度と比較して6%増加としています。

コアEPSは8~10%増加として見通しが明るいことを示唆しており、年度内の配当支払は約80億ドル以上を予定しているとした他、自社株買いは100から110億ドルに引き上げQ2発表時より10%増加としました。

PGホルダーにはインカム・キャピタルゲイン面の両面で嬉しい発表となりました。

PGの日足チャートを眺めると、決算発表後に急伸しているのが見て取れます。

RSI値は63.51とやや高値圏にはありますが上昇余地がまだありますので、暫く現状の株価近辺で足踏みした後には右肩上がりで推移するのではと考えています。

50日移動平均線は未だ200日移動平均の下に位置していますが、どちらも上昇トレンドを示唆していますので、増配と合わせて考えると買い増しをしながら長期保有することで安定したリターンが得られる銘柄と思います。

ではでは。

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