【XOM21Q2】マークス、エクソン・モービル(XOM)の2021年第2四半期決算発表を確認する。

個別株
スポンサーリンク
スポンサーリンク

■エクソン・モービル(XOM)の2021年第2四半期決算発表

マークスです。 昨日30日の市場開場前にXOMの21年第2四半期決算(←リンク張ってます)が発表されました。

経済活動正常化の進捗を反映した原油需要の高まりからその価格回復を反映し、売上・利益ともに予想を上回った決算発表となり黒字転換を果たした良好な結果と言えるでしょう。

売上高は677.4億ドルで予想の632.5億ドルを上回り、前年同期比107.8%増と堅調な原油需要を反映しています。

当期純利益は46.9億ドルで前年同期の-10.8億ドルの赤字を回復し、黒字を前期Q1の27億ドルから伸ばしています。

一株当たり当期純利益(EPS)は$1.10で予想の$1.00を上回っています。

XOMは上流部門・下流部門・ケミカル部門に分かれていますので、各セクターの昨年度との利益比較表を見てみます。

XOMの主力である上流部門で扱う石油生産関連は、原油需要が前期Q1から13%の増加となったとしており、天然ガスは季節性の需要低下により1%減になったとされています。

XOMの業績はこの部門がカギですので、原油需要・価格に大きく影響を受けます。

世界中で感染力の強いインド由来であるデルタ株の影響が懸念されますが、経済活動再開によりジェット燃料やガソリンの需要が伸びて行けば、業績回復を継続していけると考えられます。

下流部門についてはQ1からは改善傾向が見られていますが依然として業績の足を引っ張る結果に沈んでいます。

しかし、XOMのポートフォリオの割合は低いので、現状として心配するレベルには至っていません。

最後にケミカル部門ですが、こちらは大きく伸びており、主力の石油関連を逆転する好調さを示しています。

この部門については今後も継続的な需要に期待感を示しており、炭酸ガス削減に向けて燃料使用が先細りとなる中で注力していくとされています。

原油価格の日足チャートを眺めると、OPECプラスでのUAEとサウジの不協和音と原油消費の鈍化を懸念して一時、50日移動平均線を割り込みましたが、その後回復し1バレル$70台で推移しています。

デルタ株の感染再拡大による経済再開が停滞する懸念は残るものの現状では安定していると言えます。

一方、XOMの日足チャートを眺めると50日移動平均線を割り込んで軟調に推移しています。

黒字を伸ばす決算発表を好感して市場開場前の時間外取引では株価の上昇を見せていましたが、寄り付きから下落。

なかなか上昇トレンドへの転換は困難な状況です。

マークスは今年5月初めにリバランスのため特定口座の半分強の株数を利確していますが、買い戻しを行うほどの株価回復は暫く期待出来そうにありませんし、今月15日に配当金の維持がXOMから発表されていますので現状維持としています。

買い増しを行うとすれば、50日移動平均線を上抜けするか、ポートフォリオ占有率が7%前半位に落ち込んだタイミングでと考えています。

ではでは。

コメント

タイトルとURLをコピーしました