・NYダウの下落と新型肺炎拡大の関係性
マークスです。
1月20日のキング牧師生誕記念日で3連休となっていたNY株式市場、昨日のNYダウは6日ぶりに下落しました。
これは中国湖北省武漢市を発端に、新型コロナウイルスによる肺炎が北京や上海など中国国内の他の地域、タイ、韓国、日本、台湾などのアジア圏に拡大で、遂に米国内でも武漢市を訪れたウイルス感染者が出たことを受けた市場の反応です。
罹患者の範囲が急速に拡大していることにより、渡航を控えるビジネスマンや不特定多数の場所へ外出を控えるなどする対応が企業活動を制限し、消費が落ち込むであろうとの投資家の懸念によるものと考えられ、まずは航空大手のボーイング(BA)が売られ、旅行関連会社銘柄が売られてNYダウを押し下げたとの報道があります。
また、過去にMERS感染が広がった時には、外出を控える動きが出ていたことから消費が減速する可能性も、投資家の不安を煽る結果に繋がっていると思われます。
ただ、それでもVIX指数(恐怖指数)は上昇したとは言え12.85とまだまだ楽観的な見方が優勢と考えられますので、このことによる株価下落は一時的ではないかと考えています。
マークスは、この新型肺炎の拡大でNYダウが下落したとの報道について、調べるまでは全く関連性が理解できませんでした。「風が吹けば桶屋が儲かる」の逆バージョンですね。
こんな関連性を即時に市場に反映する投資家の判断には、なかなかついて行けそうにないなぁと、改めて痛感しました。やはり、「市場に勝つ」などと望まずに、せめて市場から退場しないよう優良高配当米国株の配当再投資を継続し、地道にコツコツと積み上げるしかないようです。
一方で、気になるのは昨日から始まったトランプ大統領の弾劾裁判。上院では大統領罷免についての可能性はかなり低いという観測が有力です。
今年は米大統領選挙があり、堅調な雇用と好調な企業業績を背景にダウ最高値更新を続けているという実績をアピールして再選を目指しているトランプ大統領ですが、この裁判の動き次第で得票に影響が出るのかは注目に値します。
この経済効果向上のアピールが新型肺炎騒ぎが長引くことにより株価が低迷するようなことがあれば、この実績の訴求力は下がってしまうので、どんな手を打ってくるか、見守りたいと思います。
さて、昨日はマークス保有銘柄、IBM(インターナショナルビジネスマシーン)の19年第4四半期の決算発表がありました。
速報を見る限り、結果は良かったです。
市場予想を上回る好決算で株価は取引時間内で上昇を始め、時間外取引では4%を超える上昇をしています。
「IT業界の眠れる巨人」「永遠の不発弾」の不名誉な異名を持つIBM。
いよいよ目を覚まして大爆発を起こすのか?決算内容をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
本日のNY時間でジョンソン&ジョンソン(JNJ)の決算発表が、明日はプロクター&ギャンブル(PG)の決算発表があり、どちらもマークス保有の主力銘柄なので注目しています。
ではでは。
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