【PM20Q4】マークス、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)の2020年第4四半期決算を確認する。

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■フィリップモリス・インターナショナルの20年第4四半期決算発表

マークスです。

昨夜のNYダウは失業保険申請件数が予想より減少したことや米追加経済対策の実現期待感から上昇し、前日比$332.26高の$31,055.86で取引を終えています。 そんな中、4日のNY市場開場後にPMの20年第4四半期決算(←リンク張ってます)がありました。

 内容は良かったです。

売上高は74.4億ドルで、前年同期の77.1億ドルに対し3.6%減となりましたが、予想の73.8億ドルを上回りました。

営業利益は29.05億ドルで前年同期の25.06億ドルに対し17.9%増と二桁台の伸びを示しています。

これは喫煙者の緩やかな減少傾向が継続していることに伴うものですが、紙巻きタバコから加熱式タバコのiQosへの切り替え反映されているからで、加熱式タバコの利益率の高さが伺えます。

当期純利益は19.76億ドルで前年同期の16.16億ドルを上回り、22.3%の大幅増となっています。

調整済み1株当たり利益(EPS)は$1.26で前年同期比を3.3%増となり、予想の$1.21を上回る結果となっています。

健康志向の高まりからの喫煙人口減少傾向は今後も変わらないと考えられ、製品出荷量は前年同期比で8.2%の減少となっています。

しかし、紙巻きたばこ売上高が前年同期比で11.7%減となっているのに対しIQOSは前年同期比26.9%増と堅調に伸びています。

現状では紙巻きタバコの売上高は未だに加熱式たばこの3倍以上ありますので、売上高の減少はあっても利益率の高さは継続可能であると推察されます。

PMは2021年度の見通しを2020年度から引き揚げています。

2020年度の希薄化後EPS$5.16に対して14~16%の増加を見込んだ$5.90~6.00と強気です。

表の囲みについては為替レートの影響を顧慮した数値でそれでも9%~11%としています。

また、配当金についても発表しており2.6%増配となる一株当たりの年間配当を$4.80とホルダーには嬉しい発表もありました。

PMの日足チャートを眺めると、好決算と増配発表を追い風に急騰して上値抵抗の50日移動平均線をブレイクアウトしています。

RSI値が高値圏の70に近づいているので状況を見ながらの買い増しとなりそうです。

PMの加熱式タバコへのビジネスモデルの転換は、減収となりながらも増益となることから喫煙者が緩やかな減少に対応可能であると考えられます。

増配もコミットされている上、英国籍企業であることから米国での税金は還付されるメリットも大きく、NISA枠で保有したPM株の配当はほぼ無税となることも魅力的です。

ではでは。

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