【XOM】マークス、エクソン・モービルの19年第4四半期の決算を見る

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・エクソン・モービル(XOM)19年第4四半期(10月1日-12月31日)決算

マークスです。

昨日31日、米国株式市場は新型コロナウイルス感染拡大に歯止めのかからない状態から政府が中国への渡航回避を勧告したことからこれを投資家が嫌気し600ドルを超える下落となりました。

GAFA銘柄の一角であるアマゾンは好決算を発表し株価は大幅に上昇し異彩を放っていました。

IBMはロメッティCEOの退任を発表し、マークスにとっても意外な上昇を見せました。

さて、そんな中、XOMの予想を下回る冴えない決算が発表され、コロナウイルス騒動と合わせて大きく値をさげました。SBI証券決算速報は以下の通りです。因みに同業のシェブロンも同じく冴えない決算でした。

・売上高 671億7300万ドル(前年同期比 6.6%減)

・当期純利益 56億9000万ドル(前年同期比 ・5.2%減)

・1株当たり当期純利益 1.33ドル

調整後EPSは予想$0.43に対し$0.41と予想を下回り、売上高は予想約645.8憶ドルに対して約671.7憶ドルと予想を上回りました。

昨日の終値は$62.12となり、利回りは5.37%となりました。

・エクソン・モービル(XOM)の今後について考えてみる。

原油価格がシェール革命以降下がり続け、10年ぶりの安値となっていることを背景に、収益の根幹に関わる事態だけに、株価の下落を続けています。

XOMチャート
※出所:StockCharts

週足チャートを見ると弱気トレンドを形成し、18年末の急落時と同じ株価価格帯まで下落しています。

この時はその後、反発をみせていますが、新型肺炎騒ぎは収束の糸口をいまだ掴めておらず経済活動への影響懸念からのNYダウ下落や3月3日から始まる大統領予備選を見据えた投資家のポジション取りを考えると、このトレンドは暫く続きそうな感じです。

しかし、採掘コストを下回ると採算が取れなくなるので企業は減産を行い、結果、原油の流通量が不足してまた原油価格が上昇するといったサイクルを繰り返してきた過去もありますので、60ドルを割り込む位が底値かな?とも考えられます。 今は米大統領直前であることから、米国とイランの緊張の高まりによる地政学リスクは緩和していますが、再び緊張が高まればまた上昇を見せるかも知れませんので、注意深く見ていく必要がありそうです。

・マークスのXOMへの投資戦略

XOMはエネルギーセクターに属し、言わずと知れた米石油スーパーメジャーです。

業態は大きく3部門に分かれており、上流部門として原油・天然ガスの探査、生産を行い、下流部門として石油製品の製造を担っており、いずれの部門も輸送・販売に携わっています。

3番目は化学部門でポリエチレンやプラスチックといった石油化学製品の製造・販売を行っています。

今回の決算発表でXOMは下流部門と化学部門の短期的需要低下が利益率と財務状況に繋がったものの、ビジネスをさ支える製品需要は引き続き堅調に伸びており、ベース事業の改善と効率性の向上、投資ポートフォリオの最適化に注力するとしています。

これは昨年は採算効率の良くないノルウェー油田を売却しエジプトで新たな油田を確保するなどしたベース事業改善と効率性向上による生産原価圧縮による原油価格下落への対抗策と考えられます。

また、地球温暖化対策としてのCO2削減は石油関連企業にとっては逆風となりますが、マサチューセッツ工科大学の低炭素エネルギー研究や教育ミッションへの支援の設立メンバー加わったり、インド工科大学と協定を結び、電力および産業部門向けの排出技術開発に積極的に関わっています。

自然エネルギーなどのゼロカーボンへ向けた技術開発の伸びは芳しくないことを考えると、当分は石油需要が急激に減少することは考えにくいです。

XOMは25年以上連続増配を続けている配当貴族です。

シェブロンやロイヤル・ダッチシェルに比べて営業キャッシュフローが安定しており、まだまだ配当王を目指してくれる経営陣であり、利回りが5%を超えているので配当再投資戦略を取るマークスにとって魅力的な銘柄であります。

XOMはポートフォリオでのバランス調整を心掛けながら、配当再投資による資産形成に向けたマークス保有銘柄となり続けます。

ではでは。

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