■NYダウ今年４番目の値幅の急落
マークスです。
昨夜のNYダウは前日比$1,862安と－6.8%も大幅の下落を記録し、３月中旬以来の下げ幅となり、大きく$26,000台を割り込んで$25,128.17で取引を終えました。
大幅下落となった原因はFOMC声明発表でパウエルFRB議長が景気回復には2022年までかかるとの見通しと、歯止めが掛かりつつあるものの高止まりを続ける失業率に対しても長期化する見方を発言したことに加え、経済活動再開により新型コロナウイルス感染拡大の第２波発生懸念の高まりを受けたこととされています。
NYダウの日足チャートを眺めると、２週間前の急騰時と同じように窓を開けて下落していますので、テクニカル的にはこの窓を埋める上昇が発生するであろうと予想できるのですが、200日移動平均線の下値抵抗をあっさり下抜けしていますので、50日移動平均線の下値抵抗までは下落する可能性も否めない状況となっています。 この下落で２週間前からの急騰が帳消しになったこの値動きで、RSI値も一気に48.21まで下がって中央値を下回る水準となりました。
一方、株価急落を受けてVIX指数（恐怖指数）は急伸しており、40.79と高い数値となっています。
VIX指数の日足チャートを眺めると、上値抵抗の50日移動平均線をブレイクアウトしており、リスクオフ傾向の高まりが見て取れます。
昨日発表された米国の失業保険申請件数は予想の155万件を下回り、154.2万件の結果となっており、前回発表の189.7万件をも下回っていることから、経済活動再開によって解雇される労働者が減少に転じていると考えらえます。
しかし、4420万人が職を失っているリーマンショック時よりも悪い雇用状況は、大幅下落を迎えるまでの株価急伸を裏付けるほどのV字回復は期待しにくい現実があり、今回の大幅下落は実体経済とのスリ合わせを行う調整であると考える方が自然です。
ただもう少し段階的に調整すると見込んでいたので、慌てたのも事実です。
VIX指数が上昇していますので、ここ暫くは荒っぽい値動きの乱高下となりそうですね。
■昨日の保有銘柄買い増し
昨日の記事で書いていたようにコカ・コーラ（KO）を$48.0で指値発注しましたが、時間外取引のNYダウ大幅下落を見て$47.70に指値を変更したのですが、寄り付きで一気に下落して刺さってしまい、更なる下げ修正が追い付かないまま購買に至ってしまいました。
前日までの値動きを見ると、テクニカル的には下値抵抗の50日移動平均線で反発するだろうと予想を立てて購買価格を設定したのですが、この大幅下落は予想外で運のなさを嘆くしかありませんでしたが、平均購買株価は$50を下回りましたので良しとします。
また購買候補から早々に除外したエクソン・モービル（XOM）は原油在庫量増加やサウジアラビア自主減産停止で下押し圧力が強くなっているところに、昨夜の売りが入ったために大きく下落していますので、そう悪い判断ではなかったと自分を慰めています。
しかし、既にボーナスを得て投資準備資金が回復していますのでこの下落は逆に買い増しチャンスの到来と言えます。
昨日の株価急落を受け、改めてポートフォリオと平均購買株価との乖離を確認するとフィリップ・モリス・インターナショナル（PM）の特定口座枠が買い増し候補として浮上してきています。
特定口座枠での平均購買株価は＄74.53で昨日の終値は＄71.25ですので乖離率は4％程度ですが、ポートフォリオ占有率は9.35%と買い増しに適したバランスとなっています。
もう一つはパーフォーマンスの足を引っ張り続けていて今年中に手仕舞いしたいと考えているウェルズファーゴ（WFC）です。
WFCの平均購買株価は＄57.13と昨日の終値＄26.79から大幅に乖離しており、このまま株価上昇を待ってから損切するのも厳しい状況となっています。
幸いもう１回の買い増し分のドル転を済ませていることから、ナンピン買いして平均購買株価を下げて、＄30台の株価回復を待って損切する戦略も良いかと考えています。
WFCの日足チャートで直近の窓開きを探すと、３月26日頃に$24～25のレンジで窓が開いています。この窓埋めの動きをするのか、下値抵抗の50日移動平均線を下抜けするのかはVIX指数が上昇してることもあって予想が立て辛い状況ですね。RSI値は46.83と売られ過ぎの30に接近しつつはありますが、割安といった感じでもありません。
現段階での指値設定はこのレンジの安値$24として様子を見るか、発注せずに様子を見るか悩ましいところです。
取り合えずは＄24で指値を入れて様子をみることとします。
ではでは。
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