■2021年9月末のトータルリターン
マークスです。
9月はなんといっても急激な長期債利回り上昇によりリスクの高い株式が売られる傾向が強くなった月でした。
利回り上昇の要因は米FRBがでテーパリングを11月から開始することを発表したこと、サプライチェーンがボトルネックとなり、一時的と考えられていたインフレが長引きそうな懸念から利上げの時期が早められ22年中に行われる公算が高くなったことによります。
先月までのパウエルFRB議長の発言では利上げ時期についてはまだまだ先であるとして23年以降になるとされていましたが、思わぬタカ派寄りへの転換となっています。
コロナ禍からの経済正常化の速度が想定よりもかなり早く、サプライチェーンからの供給が追い付かずインフレの落ち着く様子が感じられないことにパウエル議長もいらだちを隠していません。
また、米連邦債務上限引き上げが議会承認を得られていないことから債券デフォルト懸念も台頭していますので、暫くは不安定な市場になりそうです。
・損益状況
損益状況は月初から下降トレンドとなり、月末に含み益が最低を記録しました。
最高益と最低益の差額は4000ドル超えの差があり、大きく下落しているのが見て取れますがドル高の影響が大きく円建てでは30万円ほどに留まっており、300万円の大台は割り込まずに済みました。
最高損益は$31,605.44/\3,600,657、最低損益は$27,447.36/\3,294,316を記録しまし、9月の下落相場のアノマリーがそのまま実現した結果となりました。
ベンチマーク用に買っているeMAXISSlim 米国株式(S&P500)も軟調に推移して+59.91%と60%を割り込んで先月末から5.5%程度の下落となりました。
・配当金
今月の配当金受領はマクドナルド(MCD)、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)、エクソン・モービル(XOM)、ターゲット(TGT)、インターナショナル・ビジネスマシーンズ(IBM)、PFFから計$367.30の配当金を受領しました。
年累計で$2,340.58、総累計額は$6,615.45となっています。
米国株投資においてドル高環境でのドル転は結果的にトータルリターンに影響するのですが、配当再投資で配当金の積み上げがあれば、高いドルを円で買う金額を減らすことが出来ますのでメリットとなりますね。
・9月の売買銘柄
9月はIBMを指値$132.90、手数料税込$133.56で7株を特定口座、3株をNISA枠を使って買い増ししました。
結果的に直近安値で上手く拾えたのですが、購買時に軟調に株価が推移しておりポートフォリオの占有率が落ちてきていたのと年末に向けて配当金額を増やしたかったのが買い増し銘柄決定の決め手になりました。
・騰落率
騰落率1位はターゲット(TGT)ですが株価の軟調な推移が影響してトリプルバガーを割り込んでしまいました。
先月株価が好調に伸びていたPMは下落に転じて軟調となり100ドルを大きく割り込んで推移しています。
騰落率で眺めるとP&G(PG)は派手さこそないものの底堅く推移して安定感のある伸びを示しています。
ワーストについてはVZが不動のままですが、米長期債利回りが上昇すると低調な株価ながらも値動きが小さく5%近い配当利回りは債券からの乗り換え需要が起こる可能性が高くなっていると考えらえます。
PERは11前半となっていて割安感もありますので、配当を受け取りながら長い目で保有しようと考えています。
・ポートフォリオ
9月末現在のポートフォリオでは、軟調に転じたTGTがついに首位陥落となり、タイミングよく買い増しできたIBMがトップになりました。
一方、先月までは首位を争っていたABBVも軟調な株価への推移が影響して10%を割り込んでいます。
ここのところヘルスケアの軟調が目につくようになってきておりJNJも9%を割り込んでいます。
株式市場は10月もまだ波乱がありそうな気配ですが、今月はKO・JNJあたりが買い増し候補となりそうです。
暫く買い増ししておらず、配当利回りはKOの方が高いことから現段階ではKOに気持ちが傾いていますが、今月の配当金がすべて入金されてからバランスを見ながらじっくり検討しようと考えています。
ではでは。
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