・IBMの19年第4四半期決算
マークスです。
去る1月21日、IBMの19年第4四半期決算が発表されました。
市場予想を上回る好調な決算を好感して、株価は久々に140$台を回復しました。昨日1/22のNY市場での終値は143.89$でした。決算の主要数値は以下の通りです。
・売上高 217憶7700万$(前期比 0.1%増)
・当期純利益 36億7000万$(前期比 88.1%増)
・一株当たり当期純利益 4.11$
この好決算結果を見て、良好な業績が継続するかを着目点に、少し情報収集をしてみました。
ここ数年来、利益率の高いクラウド事業へのシフトを積極的に進めてきたIBM。同社のジニ・ロメッティCEOが昨年行ったレッドハットの買収が奏功し、この事業部門の売上高は、前期比21%増の68憶$となっています。
これを含むクラウド及びソフトウェア事業の売上高は約72憶$で+8.7%、対してグローバルテクノロジーサービス関連事業は約69億$と-4.8%となっており、収益性の高い事業への転換、投資が実を結びつつあると考えられます。
売上高こそ0.1%増と軽微なのですが、ロメッティCEOは今年2020年も引き続き売上拡大が可能な状況であるとコメントしています。
・IBM、不名誉な称号の返上は実現するか?
収益性の高い事業の売上高が拡大するということは、純利益の増加に繋がると考えられます。この決算結果を見る限り、「永遠の不発弾」という不名誉な称号を返上する可能性があります。
レッドハット買収報道の時、市場はこれを嫌気、冴えない決算発表と合わせて、IBM株価は低迷していましたが
今回の決算により実に6四半期ぶりの増収、通年利益見通しは市場予想を上回り、同CEOに慧眼が備わっていることが証明されたと言えるのではないでしょうか。
投資が結果に結びつくのは、時間のかかるものです。強いリーダーシップを発揮する有能なCEOに慧眼と決断力があれば、見通しは明るいと思います。
しかし、この事業にはアマゾンやマイクロソフトなどといった強力な競合相手がいることもあり、楽観視は出来ないものの、買い持ちを行う長期保有・配当再投資スタイルでの資産形成を目指すマークスにも心強い決算内容とコメントとなりました。
IT関連銘柄としては特異と言える高利回りのIBM。著名な米投資家のウォーレン・バフェットがGAFA銘柄の急激な台頭を受けて想定していた株価$300に達しないと判断し、持ち株の90%を手放していることも知られていますが、27年に及ぶ連続高配当増配銘柄、配当貴族銘柄となっているのが魅力となっています。
IBMはバフェット氏のようにキャピタルゲインを期待すると裏切られる銘柄であることから、投資家に不名誉な称号で呼ばれることが多いです。
一昨年にIBMを買ったマークス。一時$105台まで下落する局面もありました。この時は投資資金が不足し、このバーゲン価格では買えませんでした・・。
マークスはこれを教訓として、機会損失の焦りに耐えながら、投資待機資金をいくばくかプールしておく大切さを学ぶと同時に、この銘柄は下落タイミングで買い増して平均購買価格を下げて買い持ちするべきと考えています。いわゆるナンピン買いです。
直近での値動きは平均購買株価を少し上回る$135近辺をうろうろしていましたが今回の決算結果を受け上昇。ポートフォリオ内に占める割合が11.4%と占有率のトップとなりました。現在の騰落率は9.70%、年間配当金を織り込むと13.25%となっています。
買い増しも売却もしばらくせずに、利回りの良い配当金を受け取り続けることにします。
対して昨日22日に、アナリスト予想から見ると、今ひとつの決算結果発表となったジョンソン&ジョンソン(JNJ)。
これについても見ていきたいと思います。
ではでは。
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