・JNJの 19年第4四半期 決算
マークスです。
マークスの利用しているSBI証券の米国株決算速報にJNJ、純利益31.8%の大幅増益との見出し。
21日に株価が52週高値更新を実現しており、同日の取引時間外では$150の大台突破を果たしていたので、このままIBM同様に2匹目のドジョウか?と喜んだのですが、利益は市場予想を若干下回り、昨夜の開場前の時間外取引で大きく売り込まれました。
しかし、一株利益は予想を上回っていたせいか取引時間内に値を戻し始め、終値は前日-1.02$に留まりました。投資家の過剰な期待が裏切られた結果が如実に反映されたと見て取れます。
JNJの19年第4四半期の結果は以下の通りです。
・売上高 207億4700万ドル(前年同期比:1.7%増)
・当期純利益 40億1000万ドル(前年同期比:31.8%増)
・1株当たり当期純利益 1.50ドル
ブルームバーグの報道によると、アナリスト予想平均の売上高は208憶7000万$でわずかに届かなかったとの記事。これが好決算の高い期待値から外れたこと、オピオイド系鎮痛剤販売を巡る和解金額が最終合意に至っていないことを嫌気した投資家の売りに押され、開場前時間外取引で株価下落に繋がったと考えられます。
しかし決算としては好感できる内容で、57年連続増配をしている配当王銘柄としての企業価値が損なわれるものではなく、連続増配記録はまだ更新していくと思います。
・JNJの今後について考える。
ジョンソン&ジョンソンと言えば、ベビーケア用品や化粧品、バンドエイド等に代表される、私達にも身近な商品を扱う消費者セグメント、乾癬やがん治療薬等を扱う医薬品セグメント、手術や目の治療、糖尿病治療等に使用する医療機器を病院に販売する医療機器セグメントに大きく分散し収益を上げています。
業態の宿命として訴訟リスクが気になるところで実際に多大な訴訟案件を抱えているのは収益を圧迫する懸念材料となっており、訴訟に対する判決が出るたびに株価が急落・急騰をしています。
ベビーパウダーにアスベストが含まれていたとして、訴訟が起きていましたが、今のところJNJ側有利の判決となっており、後に続く訴訟の行方を見守る必要性があると考えます。
またオピオイド系鎮痛剤の販売を巡る和解金額は減額されており、これも明るい見通しと言えますが、最終合意には至っていないので注意が必要です。
このベビーパウダー訴訟を受けて消費者セグメントのベビーケア製品の売り上げは減少し苦戦を強いられていますが2018年での消費者セグメントの割合は各セグメント全体の17%に過ぎず、医療関連各セグメントが80%以上を占める中、乾癬治療薬は18%増・がん治療薬は42%増と好調です。
収益の大半を占める医療部門が訴訟リスクを抱えながらも堅調であることから、やはり買持ち、買い増しをする銘柄として引き続き保有し、配当再投資をして行きたいと思います。
執筆時、マークスのJNJポートフォリオ内保有率は9.68%となっており、騰落率は特定口座・NISA口座を合わせた総平均で13.45%。年間配当金を組み込むと、総平均で15.77%となっています。
バランス・騰落率成績ともに、良い手応えを感じています。
全体的に好調である米国小売り市場の中、TGTが冴えない売り上げであったとの報道を受け株価が下落しています。ここに来て、俄然、直近の買い増し候補となってきています。
執筆時に好決算の発表があったPGの株価が上昇するようなら、ポートフォリオ占有率は更に下がるので、今月末から来月初めに買い増しするかも。
PGの決算はまた落ち着いて見ようと思います。
ではでは。
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