・PMの19年第4四半期の決算
マークスです。
昨夜のNYダウは小幅ながら上昇して取引を終えましたが、高値調整局面が意識され一時前日比マイナスとなる場面もありました。
本日発表予定である、米国1月の失業率、非農業部面民間雇用者数、前年比平均時給などの景気動向をみる重要指標の発表を控えての調整のようです。
さて、そんな中、フィリップモリスの19年第4四半期決算の発表がありました。
内容は芳しくありませんでした。
SBI証券の決算速報記載の決算結果は以下の通りです。
・売上高 77憶1300万ドル(前年同期比 2.9%増)
・営業利益 25憶0600万ドル(前年同期比 7.3%減)
・当期純利益 16憶1600万ドル(前年同期比 15.4%減)
売上高が若干伸びているものの営業利益は減少、純利益が二桁の減少となっています。
この結果を見ると株価下落を招きそうなイメージですが、市場予想はこの利益減少を織り込み済みであったようです。
アナリスト予想との調整後EPSを比較すると予想1.21に対し結果1.22となり、予想を上回っています。
売上高に対しては予想≒76.6億ドルに対して結果≒77.1億ドルと、こちらを予想を上回っています。
この予想を上回る結果を受けて、決算内容があまり芳しくないにも関わらず株価は上昇しました。
もっとも、昨夜の値動きを見ると市場オープン直後は急上昇しましたが、引けにかけて下落しました。
結果、前日終値より+$2.24の$86.16で取引を終えています。
・マークスのPMへの投資戦略
マークスのPMの各平均購入額はNISA枠で$79.70、特定口座枠で$74.53となっており総平均では$76.66です。配当金手取りが多くなり、平均購買株価が高めのNISA枠をこの枠平均購買額を押し下げながら買い増ししたいところです。
一方、ポートフォリオ占有率は10.49%と丁度中間に位置しバランスの良い配分となっており、現在株価が$86.18であることを考えると、すぐに買い増す訳にはいかなそうです。
チャートを見ると下値を切り上げながら上値が抑えられており、直近では200日移動平均線が抵抗となり、下落が抑えられています。また18年末に200日移動平均を50日移動平均が下抜けするデッドクロスを形成していましたが解消に向かいつつあるのが見て取れます。
昨年8月の大幅下落は米国内でタバコを販売するPMのスピンオフ元であるアリトリア(MO)との、再度の合併を市場が嫌気したのが原因です。この話については結局頓挫し、その発表以後は株価が回復しています。
チャートを見るとと200週移動平均を50日移動平均が上にブレイクする『ゴールデンクロス』を形成する可能性もあり、これが実現すれば$90台に届きそうな感じです。
直近での買い判断は50日移動平均へのタッチがチャンスと言えそうで、買い増すならば特定口座で購入してNISA枠平均購買額上昇は回避したいところです。
フィリップモリスは収益のほとんどを米国外で上げているため、配当金の外国税はほぼ無いに等しく、特定口座でも国内税のみなるので、確定申告での二重課税還付メリットは無い反面、NISA枠で購入するとほぼ無税状態となります。利回りも現在株価で5.64%と高利回りとなっているのが魅力です。
なにかの拍子に$80を割り込むなら、迷わずNISA枠で買い増しします。
今年の米大統領選で波乱があって株価が全体的に下がることがあれば、高配当優良銘柄を長期保有するマークスにとって『絶好の買場』となるので、月1回分の買い増し資金は常にキープしておこうと思います。
ではでは。
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