【MCD20Q3】マークス、マクドナルド(MCD)の2020年第3四半期決算発表を確認する。

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■昨夜のNY市場

マークスです。

バイデン新大統領誕生が確実となりましたが、議会上院は共和党、下院が民主党とねじれが発生し、企業への増税は実現困難との観測の他、中道派であるバイデン氏であれば世界経済も上向きになるのではという安心感が広がっていたところに、米製薬会社のファイザー(PFE)が開発中の新型コロナのワクチンについて、最終段階の臨床試験で9割以上の感染予防の効果がみられたと発表しました。

ワクチンの開発の進捗で、停滞している経済活動が回復に向かうとの思惑からリスクオンとなってNYダウは大幅に上昇し、一時は$1600を超える上昇幅で$30,000を望む$29,933.83を記録しましたが、その後は利益確定売りに押され、結局は前日比$834.57高となる$29,157.97で取引を終えました。

ただ米国ではコロナ感染第3波が観測されており、急激に新規感染者が増加していることや、欧州での再度のロックダウンなどの経済活動の停滞や後退リスクが先行きに大きく影を落としており、ワクチンや治療薬の進捗ニュースによって、株価の巻き戻しもあり得ますので注意が必要です。

■マクドナルド(MCD)の2020年第3四半期決算発表

さて、そんな中、マクドナルド(MCD)の20年第3四半期決算発表(←リンク張ってます)がありました。

内容は売上、利益とも予想を上回コロナ禍から力強く回復していることを印象付ける好決算となりました。

売上高は54.2億ドルで、予想の53.8億ドルを上回り前年同期比では2%減とレストランの閉鎖影響を受けていた前期の30%減から回復しています。

各国の経済活動再開に伴いほぼ総ての店舗が営業されている他、ドライブスルー・デリバリー・テイクアウトでの運営が前期から引き続き堅調に推移していますが、米国でのコロナ感染急拡大や欧州での再ロックダウン、外出制限が今後どのように影響するかに注意が必要です。

また、MCDは夕食時間帯の売上高低下に懸念も示しています。

営業利益は25.26億ドルで前年同期比4.9%増、当期純利益は17.63億ドルで前年同期比9.6%増となっており、これには日本マクドナルドの株式売却益も含まれているとされています。

稀薄化後1株当たり純利益(EPS)は、$2.22で前年同期比5%増となっており、予想の$1.91を上回りました。

MCDは家賃とロイヤリティの支払い延期対応を行っており、これを貸し倒れ引当金として計上しており、今期では2700万ドル、9か月間で6600万ドルとしています。

ワクチンの早期浸透によっては、削減可能な金額ではありますが、コロナ感染の急拡大を受けて米国での外出規制が発令されることになれば、この小さくはないコストが業績に影響を与えることになりますね。

まだまだ、コロナパンデミックの終息には程遠い状況にありますので、業績がこのペースで回復し続けるとは考えにくく第4四半期の決算発表にも注目していきたいと思います。

MCDの日足チャートを眺めると、昨夜のお祭り騒ぎの上昇の波に乗るように急騰しましたが、引けにかけて大きく売られ、結局は前日比$3.38安の$213.18で取引を終えています。

しかし、RSI値は37.88で比較的割安な株価となっています。

また、MCDは12月15日から支払われる1株当たりの配当について$1.25から$1.29へ3%の増配を発表しており、ホルダーには嬉しい決算発表となりました。

今後もポートフォリオ占有率と保有平均株価を眺めながら、買い増しを続けて行きたいと思います。

ではでは。

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