・ABBV(アッヴィ)の19年第4四半期決算
現在、使用しているドメインはエックスサーバーの無料ドメインでグーグルアドセンスの申請をすると、『サブドメインなのでNGです』との反応。このままだと検索エンジンにもかかりにくいので、思い切って独自ドメイン移行へ踏み切ったものの、FTPソフトをうまく使えずかなり時間を使いました。
苦労しましたが、ようやくドメイン移行が出来て、独自ドメインでの初投稿の運びとなりました。
さて、そんな中、ABBVの19年第4四半期(10月1日-12月31日)決算が発表されました。
SBI証券決算速報を確認すると前年同期に比較して好結果となっていました。内容は以下の通りです。
売上高 87億0400万ドル(前年同期比 4.8%増)
営業利益 39億5600万ドル(前年同期 ▲24億4100万ドル)
当期純利益 28億0100万ドル(前年同期 ▲18億2600万ドル)
1株当たり当期純利益 1.88ドル
調整後EPSはアナリスト予想2.19に対して2.21と世雄を上回り、売上高は予想と同じ結果となりました。
営業利益、当期純利益ともに前年同期の赤字から黒字転換が図れており、2月8日の株価は急上昇しました。
・マークスのABBVへの投資戦略
ABBVは昨年11月の第3四半期決算発表時にガイダンス予想を引き上げ、将来性を好感されて株価はそれまでの低迷から抜け出し、上昇していました。
2020年2月の配当から1株当たり$1.07から$1.18へ増配し、増配率は驚愕の10.3%となったことも、株価下落の下支えになっていると考えられます。
それまでの株価低迷の原因は、主力である『ヒュミラ』の売上が欧州での特許切れに伴うバイオシミラーの浸食による売上低下と、630億ドルに及ぶアラガンの高額買収です。
この買収額は買収発表時の株価に対し45%もプレミアがついており、これがアナリストの批判を集めることに繋がりました。
アッヴィにとっては売上高約60%を占める主力の『ヒュミラ』は、米国でも2023年に特許が切れますので、他の主力薬品を育てるのには時間があまりありません。アラガンの買収はアッヴィにとって必要な打開策であったと考えられます。
アラガンはしわ対策注入薬「ボトックス」が有名であるものの、このボトックスの製品ラインに過度に依存しすぎているとの評価が下されており、これもアッヴィにとって逆風となり、長く株価低迷が続いたのでした。
しかし、アラガンの買収により美容医療やアイケア、中枢神経・消化器関連等の医薬品販路を拡大することに繋がり、米国でのヒュミラ増収傾向を追い風に今回の利益黒字転換に成功したと言えます。
週足チャートを見ると50日移動平均線を上にブレイクアウトしており、今回の好決算で一気に上昇しているのが見て取れます。
今後、大きな懸念材料が出なければ、目先は18年年初の$110を目指すのではないかと考えています。
マークスは昨年、株価回復に伴ってポートフォリオ占有率が上がったこと、特定口座での平均購買株価が少し割高に感じていること、ボラティリティが意外と高くパフォーマンスの浮沈の影響が大きいことを踏まえて一部利食いをして、売却分を他銘柄購買に振り分けて占有率を10%程度まで下げました。
これで、株価が下落した場合に改めて買い増すことで平均購買株価を下げれるチャンスが生まれると同時に高利回りの配当を受け取ることが可能になり、パフォーマンス低下時にも自分のリスク許容度を超えないと考えたからです。
配当貴族である米製薬大手のアボット・ラボラトリーから研究会開発中心の製薬事業の分社化で生まれたABBV。
分社化してからでは若い企業と言えますが配当貴族の分社元企業の精神を受け継ぎ、今後も増配が期待できますので、配当再投資による資産形成のエンジンとしてホールドしていくつもりです。
ではでは。
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