■米国市場動向
マークスです。
昨夜のNYダウは歴史的にみる$1,000超えの一昨日の下落から更に$8879.44下落し$27,81.36で引けました。債券に投資資金が流入し利回りも急激に低下(価格は上昇)しています。
大幅下落局面で買われる安全資産とされるゴールドも下落しており、投資マネーはキャッシュポジションが取られているように感じます。
昨夜の下落要因は前回記事の流れを引き継いだ他に、経済重要指標の一つである消費者信頼指数が予想を下回ったこと、FRBのクラリダ副議長の発言が挙げられます。
この発言ではFRBは新型コロナウイルス動向を緊密に注視しているとしながらも、米経済と金融政策は良好な位置に付けており、経済の緩やかな拡大と力強い雇用の伸びの見通しに変更はないとの見解を示し、金融政策変更の必要性については、『推測するだけでも時期尚早』であると述べられました。
昨年は困った時はFRBが利下げや量的緩和に動いてくれるとの市場の楽観的な見方が強く、株価はほぼ一本調子で上昇、この調整局面を迎えるまでは投資家にこの見方が強くあったであろうと推測されます。
よって今回の大幅下落局面においても同様の対応を期待していた投資家は期待を裏切られた格好になり、売りに走った可能性があるとマークスは考えています。
事実、昨夜は寄り付きで押し目買いに起因すると思われる株価上昇を見せ一旦は$200を超える回復基調に入っていたものの、消費者信頼感指数が予想に届かなかったことと、この発言を受けて状況は一転、一本調子で下落しました。
昨日のNYダウ日足チャートを見ると抵抗線となる200日移動平均線を下にブレイクしています。短期的な下げはどこまでか読みにくい状況ですね。チャンスと見て買い向かっても更に下落するリスクが残ります。
週足チャートに目を移すと50日移動平均線にタッチしたところ。日足でも確認できますが、今回の大幅下落前のローソク足との間に大きく窓が開いています。先週末から約2,000ドルと下落していることと、新型コロナウイルス感染拡大ペースの加速が今のところ見られていないことから調整が入って若干反発しそうな感じですね。
■現状のまとめとマークスの投資方針決定
スーパーチューズデイを前に始まった大幅下落の調整局面は高値圏で推移していた市場が健全化する方向に動いていると言え、状況的にはFRBの予防的利下げ、量的緩和が効いて本来の企業価値以上に高騰していた株価は大幅調整を迎えた現在が適正価格に近いとも考えられます。
FRBは6月一杯まで量的緩和を続けると決めているので、それまでは、これを下値の支えとしてニュースに敏感に反応しながら乱高下しそうに感じます。
トランプ大統領は自分がもし、再選されなければ株価は大暴落を起こすだろうと、ある意味脅しのような票集め対策に出るなど、市場の恐怖心を煽って優位性を保つことに執着しているように見えます。
新型コロナウイルスへの対策はまだ時間が必要な状況で、なにもわかっておらず、パニックになっていないのは気温の上昇と共に事態収束に向かうだろうという根拠のはっきりしない理由にすがっているとも考えられます。
昨日のVIX指数27.85で終了しましたが一時は18年12月以降初めて30を超えました。狼狽売りが顕著に出始めるのは30台になってからなので反応の鈍いディフェンシブ銘柄は概ねまだ買い持ちされているのではと思います。
マークスは暴落と言える下落幅が懸念されるのはFRBの量的緩和が終了する7月であると想定しています。大統領選の行方、新型コロナウイルス動向と大きい材料ではあるものの不透明感たっぷりの状況で今回の下落の波に全力で乗るのは控えるべきと考えます。
とはいえ高値圏推移でなかなか手が出なかった銘柄が直近ではなかった価格に下落しているのも事実ですので、『ポートフォリオのバランスを重視』することにして買い増ししようと思います。
年内売却予定のWFCを除くと、占有率最下位は既に指値発注しているMCD(マクドナルド)が3.98%の保有率。
この大幅下落局面でも、まさに鉄板の下値の堅さです。さすがにリーマンショック時もほぼ値が下がらなかったキングオブディフェンシング銘柄ですね。昨日の終値は$212.10で購入価格の参考になるPERは26.93となっています。
若干の割高感はありますがポートフォリオ占有率10%程度に高めたいので指値価格を上げてでも、このタイミングで買い増しします。昨年CEO交代劇で$200を割り込んだ価格で買えたのはかなりラッキーでした。
現状の占有率からしても株価下落局面の買い増し余地はまだ充分にあります。
次にTGT(ターゲット)の7.87%。3月3日に決算発表予定となっているので、この結果を見てからと考えていましたが、景気動向に敏感な小売りセクターに属しており、今回の株価下落によってアナリストが予想を下方修正していた場合、相対的に予想を上回る決算結果になる可能性も否定出来ないので、このタイミングでポジションを取ろうと思います。
決算発表後に下落したとしてもポートフォリオの占有率は10%に満たないので、更なる買い増しで平均購買価格を引き下げる対応も取れると考えています。昨日の終値は$111.72。PERは17.86で市場平均付近であることから適正価格であると見なせます。
マークスは、この2銘柄をこの下落局面で買い増しすると決めました。
直近では下値を拾えていない結果になるかも知れませんが、5年後に買値を上回る期待が十分持てる銘柄と信じて買い増しします。株価が下落しても『バイ&ホールド』出来ると判断した銘柄ですので、後は『投資の神のみぞ知る』ですね。
ではでは。
コメント