【2度目のサーキットブレーカー発動】マークス、サイクルの立ち位置を考える。

投資戦略
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■ブラックマンデー以来の最悪の日

マークスです。

昨夜のNYダウは今週月曜日に続き2度目となるサーキットブレーカーが発動しましたが、その後も急激に下落、史上最大の下げ幅をまたも更新、$2,353の下落となり$21,200.62で引けました。

報道でも大きく取り上げられていますが、例えがリーマンショックからブラックマンデーに代わる大きな衝撃となり、投資家にとってはまさに阿鼻叫喚の地獄絵図の様相となりました。

マークスも一昨日までは11日に入金されたJNJ、IBM、TGT、XOMからの配当金$200で-$680程度と含み損は軽微でしたが、一時は73まで上がったVIX指数(恐怖指数)の下押し圧力に支えがあっさりと流され、-$6,690/-9.85%と含み損が拡大しました。

しかし、この阿鼻叫喚の中、10%以下の損失で済んでいるのは僥倖と考えるのが妥当でしょうね。

昨日の時間外取引の株価下落状況に危険を感じて、かなり下値で事前に指値発注していたKO・JNJ・PMの発注取消をしていたのですが、開場直前であったためJNJとPMの発注取り消しの後、サーキットブレーカーの発動の煽りか、狼狽売りの発注殺到のためかは不明ですが、SBI証券の外国株取引が出来なくなり、KOは指値が刺さってしまいました。

指値額は$47で手数料込みの購買株単価は$47.23となり、特定口座枠の平均購買株価が$52.72であることから平均購買単価の引き下げと配当額増加を考慮すると悪い買い物ではなかったと思えるのが救いとなっています。

コカ・コーラ(KO)であればコロナショックが長期化しても業績悪化は軽微であろうと考えられるのも、更なる株価下落に対する心の支えになっています。

■サイクルの中での今の立ち位置を考える。

さて混乱を極めるNY市場ですが、昨日に続きハワード・マークス著『市場サイクルを極める』から知恵を拝借し、自分を当てはめてこの暴落相場にどう対処していくかを考えたいと思います。

この書籍に、「成功の要素は3つある。アグレッシブさとタイミングとスキルだ。そして然るべきタイミングでアグレッシブさを充分発揮出来ればスキルは大して必要ない。」と述べられていますが、タイミングには「運」も含まれると取れることも書かれており、優秀なスキルを持つ投資家でもこの運を引き当てられなければ市場を上回るパフォーマンスを挙げることは出来ないとされています。

また、波を打つ相場の中で勝つためには、この相場サイクルのどこに自分が居て、どのようにこの先行動するかを判断するのが重要であると述べられています。

昨日の週足チャートで現在の状況とマークスが米国投資を始めた時期を見てみます。緑色の〇が投資開始時期ですので、何とか配当金分の含み益が確保出来ていた状況が感覚的に理解出来る状況だったのが解ります。

ここまでは開始時期の「運」に恵まれたと言えるでしょう。

しかし、200日移動平均線を下回り始めた時期である一昨日に含み損が発生して、昨夜の史上最大下落幅で配当金の防波堤は一気に決壊、大きく含み損を被る結果となりました。

線は見づらくなるので引いていませんが、最高値を記録していた時期と現在の安値の丁度中間付近が米国投資開始時期になっていますので、現在の含み損は「さもありなん」といったところでしょうか。

次に現在の株価と同じ価格であった時期を水色の線で描いてみると2017年の6月頃の株価と同水準であることが判ります。

マークスが投資を始めたのが2018年7月ですので、もしその1年前から米国投資を始めていたら、累積配当金の積み上げと当時の株価と現在の株価がイーブンであると仮定するとまだ含み益を維持していたかも知れません。

物は考えようで、含み損を抱えてはいるものの、米国株投資開始の時間が巻き戻って2017年の7月から投資を始められたと考えてみればどうでしょう?

10年以上が長期投資であると言われている中、マークスの現役会社員としての安定した収入が得られる時間はその半分で定年延長期間を入れてようやく10年を超える期間を重ねられることになるので開始時期は遅いと一般的にはなるでしょう。

しかし、今回の株価暴落によって更に1年、時間が巻き戻ったと考えると、実質の投資期間が増えたとも捉えられると思えます。

こう考えれば成功の3大要素の「運」を含むタイミングと投資を継続するアグレッシブさをある程度カバー出来、かつスキルの弱さを補えるかもと期待したいところです。

日足チャートを見ると今回の下落が大きく窓を開けていることが判ります。

FRBが昨日12日と本日13日に企業が保有する債券を現金で買い取る支援を行うことを決定するなどして支援しており、チャートの値動きが出た場合では今回のように大きく窓を開けたローソク足が出た後、窓を埋めるように上昇して足踏みし、大きく上昇するのが一般論となっています。

しかし、新型コロナウイルスのパンデミックが経済に与えている影響がはっきり数字で見え始めるのが4月の決算ラッシュ時期となり、その前に企業の業績下方修正発表があるので、底が抜けたような状況になっている中、まだ下落する可能性は否めません。

マークスの結論としては、やはり生活防衛費を確実に確保しつつ、投資資金の枯渇を避けながら『積み立て投資』を継続し、ポートフォリオのバランスと保有銘柄平均購買単価を下げることに努めることが現状の立ち位置での最適解と考えます。

これから米国投資を始めよう考えている方は、最高と言える「タイミング」で始めることが可能となり、若く安定収入が得られる勤勉な方であれば、ミスを補える時間があることから「アグレッシブ」さも持つことが出来るので、例えスキルが多少弱くても十分、成功を掴むことが出来るのではないでしょうか?

最後に蛇足となりますが、マークスのホームページのトップ画像は株価の波をイメージしています。何とかこの難局の波を乗り切りたいと思います。

ではでは。

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