■昨夜のNYダウと米大統領選挙経過
昨夜のNYダウは、新型コロナウイルスパンデミックによる経済悪化の影響が米国企業決算シーズンを前に、前週の堅調さの反動が出る形で下落し、前日比$328.60安の$23,390.77で取引を終えました。
一方、米大統領選挙にも動きがあり、先日、民主党候補指名争いから撤退を表明したバーニー・サンダース上院議員が民主党代表候補となるジョー・バイデン前副大統領を支持することを表明し、打倒トランプ大統領に向けて結束を強めることを呼び掛けています。
バイデン氏は高齢者向け公的医療制度「メディケア」の対象拡大や、低所得層や中間層向けの学生ローンの一部免除を検討する姿勢を示し、サンダース氏の支持者獲得を狙っているとみられています。
もし、政権交代となればヘルスケアセクターにとっては追い風になるかも知れません。
■ジョンソン&ジョンソン(JNJ)2020年第1四半期(12月30日-3月29日)決算発表
さて、そんな中、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)の2020年第1四半期の決算発表(←リンク張ってます)があり、その中に増配発表がありました。
前期の1株あたり$0.95から1株あたり$1.01になり、6.8%の増配率となります。
発表内容を確認すると、新型コロナウイルスパンデミックのマイナスの影響を含めて以下の通りです。
・売上高 :206憶9,100万ドル(3.3%増)
・当期純利益 :57憶9,600万ドル(54.6%増)
・1株当たり当期純利益(EPS):2.17ドル
・調整後EPS :2.30ドル(9.5%増)
コロナパンデミック渦中での決算発表でしたが、増収増益の素晴らしい決算結果となっています。
ただ、このコロナショックによる影響を反映するために、長期的ファンダメンタルズは残すとしながらも、2020年の通期ガイダンスは引き下げるとしています。
この決算発表でアレックス・ゴルスキー会長兼最高経営責任者が「ジョンソン&ジョンソンはこのような時代のために構築されており、当社は科学的専門知識、運用規模、財務力を活用して、主要なCOVID-19ワクチン候補の研究を推進しています。差し迫ったリスクで生産を開始することを約束し、緊急のパンデミック使用のために、非営利で手頃な価格で入手可能なワクチンを一般に提供し、第1四半期は、世界中のチームの取り組みとビジネスモデルの持続可能性を反映しています。今日、取締役会は、58年連続での四半期配当の増加を承認し、株主および株主に価値を提供するという当社のコミットメントを強調しました。現在および将来のビジネスに自信を持っています。」と述べており、コロナパンデミックで短期的な落ち込みがあっても将来的に期待が持てる発表となっています。
前期の1株あたり$0.95から1株あたり$1.01になり、6.8%の増配率となります。
長期保有銘柄として「バイ&ホールド」に相応しいことが確認出来ました。
JNJの週足チャートを眺めると、50日移動平均線をアウトブレイクしており、既に暴落前
に近い水準に戻りつつあります。
今回の決算発表で、感染症パンデミック渦中にあっても増収増益となる企業であることが確認出来ていますので、もし二番底、三番底があって投げ売りされるようなことがあっても、投資資金があれば迷わず購入に踏み切ろうと思います。
また、米大統領選でバイデン新大統領が誕生すれば、ヘルスケアセクターは恩恵を受けることが予想されますし、トランプ政権続投となっても、今回のことで世論はヘルスケアの重要性を認識しているので、今までのようにこれを軽視することは、さすがのトランプ大統領でもしないと考えらえます。
ただ、多数の訴訟案件を抱えるJNJですので部分的には減収減益の可能性が残りますので、ポートフォリオ占有率をあまり上げ過ぎないように注意を払いながら、買い増しを続けて行きたいと思います。
ではでは。
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