■昨夜のNY市場
マークスです。
昨夜のNYダウは過去最低などの最悪な言葉で発表される軟調な経済指標と新型コロナウイルス感染抑止対策であるロックダウン解除への期待が後退し、前日比$445.41安となる$23,949.79で取引を終えました。
米金融大手の低調な決算発表も嫌気されたようですが、今後は決算発表結果に合わせてNYダウも動きそうです。
この株安の流れを受け、投資家がリスクオフに動いたとみられ債券に資金が流入し、米2年短期債利回りは3年ぶりに一時0.2%を割り込む結果となっています。
一方、原油先物価格は供給過剰による米原油在庫量が予想を大きく上回る結果発表が重しとなり、下げ幅を広げて、$20を割り込んで取引され、2002年2月以来、18年ぶりの安値を付けています。
コロナショックによる経済へのダメージはある程度株価に織り込まれていたと考えられますが、具体的な悪化数値を目の当たりにすることで、投資家に不安が広がったのかVIX指数(恐怖指数)は再び40台に上昇しました。
NYダウ日足チャートを眺めると、企業決算を前に足踏みしている状態が見て取れます。軟調な決算発表が続くであろうことが予想されますので、決算シーズンの終わる来月くらいまでは中々$24,000台の安定化は厳しそうですね。保有銘柄の決算発表には特に注目していきたいところです。
■プロクター&ギャンブル(PG)の6%増配発表
マークス保有銘柄も「ほぼ」全面安となり、前日$1,550程あった含み益が$165まで縮小しました。
そう、「ほぼ」となったのはプロクター&ギャンブル(PG)の株価だけが前日比上昇を見せていたのです。
「やはりPGは軟調局面でも強いなぁ」とぐらいにしか思っていなかったのですが、実はこの増配発表が理由だったようです。プレスリリースの日時を確認すると4月14日PM4:15となっていますので、一昨日のNY市場引け後の発表となっており、昨日15日の株価上昇に納得しました。決算発表前の情報収集は重要であると改めて思いました。
先日書いたJNJ増配に続き、嬉しいニュースとなったPGの増配発表ニュース(←リンク張ってます)の内容ですが、一株当たりの配当金を$0.7907増額し、6%増にあたると記されています。この増配記録は64年連続となり、1890年のP&G企業創設以来、130年連続で一度も途切れることなく配当金を株主へ支払い続けたことが記されています。
また、決算発表日の前倒しについても触れられており、当初の予定日程であった4月21日から、4月17日に前倒しすることが書かれており当日は米国東部標準時のAM8:30からwww.pginvestor.comでライブオーディオWebキャストにアクセスすることで決算発表内容を確認することが可能であるとしています。
決算発表の内容を確認するのが、今から楽しみなプレスリリースですね。
PGの15日の値動きを眺めると、寄り付きから急騰して一時$123を超えるまで上昇しています。
その後は下落に転じ、$121を下値のサポートラインとして結局、終値は前日比$0.46高となる$121.22で取引を終えています。アップルやマイクロソフトなどを含め、軒並み株価を下げている中で堅調を保っているのは、流石の配当王の面目躍如といったところでしょうか。明日の決算発表も素晴らしい内容になりそうな予感がしますね。
■マークスの3月受領配当金
さて、タイトルから外れた内容とはなりますが、増配ニュースが続き、今月の配当金も受領し終わりましたので、ここで一旦、纏めておきたいと思います。
今月はコカ・コーラ(KO)から$41.16、フィリップモリス・インターナショナル(PM)から$74.26、PFFから$4.86、IYRから$1.08の配当金を受領し、今月の合計は$121.34で累計受領額は$2,302.36となりました。金額は手取り額ですので、来年の確定申告で外国税控除手続きをするとNISA枠以外の部分は還付されます。
PMの外国税は遅れて振り込まれますが、まだ入金はありません。
この累計配当金額がなければ、未だに含み損を抱えていることになりますので、心理的には楽ですね。
来週月曜日はインターナショナル・ビジネスマシーンズ(IBM)の決算発表がありますが、まずは明日のPG決算内容を確認していこうと思います。
ではでは。
コメント
[…] さてそんな中、16日の記事に書いた米国時間14日夕方に6%の増配に伴う、64年連続増配記録を発表したP&Gが20年第3四半期(1月1日-3月31日)決算を発表しました。内容を順次見て行きたいと思います。 […]