■昨夜のNYダウの乱高下
マークスです。
週明けからの続落となり、今週に入ってから$1,000超えの下落で$24,000台をあっさり割り込んだNYダウは、昨夜ようやく反発し前日比$377.37高となる$23,625.34で取引を終えています。
しかし、開場直後は前日の流れを引き継いで下落し、下値は$22,789.26を記録していますので、一日の上下幅は$840超えとなる乱高下となっていました。
これは、失業保険申請数の予想を上回る増加の発表や、コロナパンデミックを巡る米中対立激化懸念が重しとなり、市場序盤に大きく下落し、その後、原油在庫量が予想を下回ったことから原油価格が上昇したのをきっかけに投資家心理が反転し上昇に転じたことが乱高下に繋がったと考えらえます。
NYダウの日足チャートを眺めると、下値抵抗である50日移動平均線を一時割り込んでおり、その後に上昇して市場が引けたことが見て取れます。ローソク足が陽線になっていることから上昇の強さも感じられますね。
NYダウの日足チャートを眺めると、下値抵抗である50日移動平均線を一時割り込んでおり、その後に上昇して市場が引けたことが見て取れます。ローソク足が陽線になっていることから上昇の強さも感じられますね。
NYダウの日足チャートを眺めると、下値抵抗である50日移動平均線を一時割り込んでおり、その後に上昇して市場が引けたことが見て取れます。ローソク足が陽線になっていることから上昇の強さも感じられますね。
この下値抵抗線を意識して押し目買いが入ったことも追い風になったと考えられます。
VIX指数（恐怖指数）の日足チャートに目を移すと、長い上ヒゲが伸びて40付近まで上昇しているのが判ります。序盤の下落幅の大きさから投資家心理が一気に冷え込んで、リスクオフ傾向が強まっていたのが顕著に表れていて興味深い結果となっています。結局は32.61で引けていますので一旦は安心感が広がったと思われます。
■セルインメイの薄商い
「セルインメイ」の５月は企業決算結果を確認するまでキャッシュポジションを取る投資家が多く、市場参加者が少なく薄商いとなり、株価への下押し圧力が強くなるというアノマリーがあります。今年はコロナショックと原油価格暴落で市場や雇用も世界大恐慌大恐慌並みのダメージを受けていますので、余計に影響が出ているのかも知れませんが一時は90憶株の出来高まで取引が落ち込んでいました。
ここ数日は出来高も回復傾向にあり、昨日は114憶株まで回復していますが、このアノマリーが再現されるとすると月末までは株価の下押し圧力が強まる可能性があるので注意が必要となります。
そもそもセルインメイは「株は５月に売れ」という意味ですが、この由来を調べると企業の決算に合わせた株式売却により下落相場となるので、売却をしてキャッシュポジションを取りなさいということでしたが、多くの米国企業が年４回の決算を行っていることを考えると、少し意味が割れますね。
しかし、多くの年で５月末頃から下落相場になっている傾向はあり、最近では12月に株価が高値になりやすいことが原因ではないかと言われています。
これは高値の時に、株価上昇に乗り遅れまいとした信用取引の買い残りが増加し、半年後の売買決済期限を迎える５月末頃に反対売買で決済を行わざるを得ないため、売りが集中することによって株価下押し圧力が強まり、下落相場に繋がりやすいというものです。
特にここ数年のAIシステム導入による売買が多くなっていることから、ある一定の下落スピードをきっかけに一気に売却を行われることがあるため、乱高下も発生しやすくなっていると思われ、NY市場がGAFAM銘柄群に主導されていることもこの傾向に拍車をかけていると考えられます。
短期での売買で利確を得るのであれば、ボラティリティが高いので読み間違えなければ利益幅を取れるといえるでしょうね。半面、読みを間違えると損失も大きいですが・・。
■まとめ
今年は２月中旬から始まったコロナショックによって投げ売りもされていることから、セルインメイのアノマリーはこの理屈だと成立しにくい年になりそうと考えています。
失業率が世界大恐慌並みであることからも、個人の投資資金は枯渇していることが推測されますし、機関投資家や富裕層の投資家も新型コロナウイルス感染拡大の終息が見えないことから警戒感も高くキャッシュポジションを取っていると考えらえるからです。
米中対立激化・原油価格低迷・コロナショック・米大統領選と大きな株価変動要因に事欠かない今年は、まだまだ荒れた相場が続きそうなので、地道に月1，2回程度の保有銘柄買い増しを配当再投資しつつ行って資産形成に繋げて行きたいと思います。
ではでは。
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