【金融緩和拡大】マークス、米国FRBの金融緩和拡大策を考える。

投資戦略
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■NYダウ乱高下

マークスです。

先週、新型コロナウイルス感染拡大第2波発生懸念の台頭により$1,862安となる大幅下落となり、警戒感の強まりを見せていたNYダウは、昨日のFRBによる社債購入プログラムに関する発表を市場が好感し、50日移動平均線の下値抵抗に触れることなく反発しました。

昨日の寄り付きでは、第2波発生懸念の流れが強く、この下値抵抗を下抜けしそうな勢いでの下落でしたが、FRBの発表により、急激にリスク選好が回復し、結局、$157.62高の$25,763.16で取引を終えています。

NYダウの日足チャートを眺めると、長めの下ヒゲを持つ陽線のロウソク足が見て取れますので、再び上昇トレンドを回復しつつあることが確認出来ます。

FRBの社債購入プログラムは、セカンダリーマーケット・コーポレート・クレジット・ファシリティー(SMCCF)を通じたもので、SMCCFの条件を満たす全ての米企業発行の社債を網羅するインデックスに基づき買い入れを行うものとされており16日から開始すると発表されました。

何としても景気を下支えするというFRBの強い意志を感じますし、投資家は「株価が下がればFRBが支えてくれる」という楽観的な見方を広げることに繋がりますから株価が上昇するのは自明ですね。

また、日本時間の本日午前に、トランプ政権が景気テコ入れ策の一環として1兆ドルに迫るインフラ投資計画を準備していると報じられたことから、先物も$500以上高騰しています。

第2は波コロナ感染拡大懸念の悲観と景気回復刺激策への楽観の綱引きで、相場が落ち着きを取り戻すのは、今暫く時間がかかりそうですね。

今後は再び上値抵抗の200日移動平均線をブレイクアウトするかが注目されます。

現時点では、楽観的な見方が優勢となっていることを反映し、VIX指数(恐怖指数)も急激に低下しています。

昨日の終値は34.0まで下落し、下値抵抗の50日移動平均線上になっています。

これを下抜けするようであれば、更に楽観的見方が優勢になることを示唆し、先週の大幅下落前の水準に戻ることが期待できるようになり、リスク選考が強まりと共に株価が上昇すると考えられます。

■原油価格動向

新型コロナウイルス感染拡大第2波発生懸念に起因し、需要が再び低迷するのではないかとの見通しから下落していた原油価格ですが、矢継ぎ早に発表される経済支援対策によって需要低迷懸念も後退。

再び上昇トレンドとなりつつあります。

原油先物の日足チャートを眺めると、株価の大幅下落と連動するように下落して、昨日は下ヒゲが長く伸びているのが見て取れます。

RSI値も60.56と買われ過ぎとなる70に至っていないことから上昇余地があると見込めます。

原油価格の回復基調は、アラブ首長国連邦(UAE)のエネルギー相がOPECプラス参加各国による協調減産順守に自信を表明したことも追い風となっていますので、現状として下落に繋がる悪材料は無いと言えます。

■まとめ

米国を含めた世界経済として見ると、コロナパンデミックによる経済崩壊は米FRBを始めとした中央銀行の対策で歯止めが掛かっている状況と判断できますが、将来的には市場に流入した莫大なキャッシュがインフレを誘発すると予想されます。

インフレが起こるということは通貨価値が下がり、株式などの有価証券や不動産価値が相対的に上昇することを意味しますので、現役会社員である間に無理のない範囲で米国株を購入して資産形成に励みたいと思います。

ではでは。

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