■コカ・コーラ(KO)の2020年第3四半期決算発表
マークスです。
昨夜のNYダウは、新規失業者保険申請件数が予想より減少する結果や、追加景気刺激策議会合意への期待感から上昇し、前日比$152.84高の$28,363.66で取引を終えました。 さてそんな中、市場寄り付き前にKOが2020年第3四半期決算(←リンク張ってます)を発表しました。
コロナ禍にあって苦戦しつつも市場予想ほどには落ち込みが無く、売上高・1株当たり利益共、予想を上回る結果となっています。
売上高は86.5億ドルで前年同期比9.0%減となり第2四半期の28%超減から回復し、予想の83.6億ドルを上回っています。
営業利益は22.98億ドルで前年同期比8%減となり第2四半期の33.7%減から大きく回復が見られます。
当期純利益は17.37億ドルで前年同期比33.0%減とこちらは回復が遅れていますが、1株当たりの当期純利益(EPS)については$0.55で予想の$0.46を上回りました。
配当金や自社株買い等の株主還元に影響されるキャッシュフローを確認すると54.61億ドルとなっており、前年同期の65.65億ドルから17%減となっており、強いキャッシュフロー創出が回復しつつあります。
コロナパンデミックの第2波が懸念され、世界的な需要低迷が長引く中、主力のグローバルユニットケース販売量は引き続き改善傾向が見られ、9月累計では一桁台前半の減少率に留まっていることから、見通しは明るくなってきています。
但し、米国での新型コロナウイルスへの感染増加は継続しており不確実性に懸念が示されています。
KOの日足チャートを眺めると、予想を上回る決算結果を好感して買われ、株価上昇しています。
200日移動平均線は未だ下向き気味ではあるものの50日移動平均線がこれを上抜けし、ゴールデンクロスを形成していますので、波は打つとは思いますが50日移動平均に沿ったカーブで株価上昇が期待出来ます。
売上高回復に伴い、フリーキャッシュフローも戻りつつありますので減配の憂き目に会う可能性は低いと言えるでしょう。
■KO2020年Q3まとめ
コロナパンデミックによるスポーツイベント中止等による売上高低下が著しかったのですが、各国の経済活動再開によって売上と共に利益も回復しつつあるKOですが、これから北半休は冬に向かい第2波と見られるコロナ感染拡大が見られる欧州や米国の一部州での販売低下には引き続き注意が必要です。
しかし、米ギリアドがコロナ治療薬のレムデシベルの米国での正式承認をFDAから受けるなどパンデミックの出口も見えてきていますので、悲観的になる必要もないと考えます。
マークスのKOへの投資判断は『ホールド』でポートフォリオ占有率を見ながら時期を見て買い増しを検討しますが、売却はなしとしています。
ではでは。
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