【CRM】マークス、セールス・フォースのポートフォリオ新規組入れを検討する。

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■現在の米国株式資産と年間受領配当金見込み額の確認

マークスです。

先月下旬、NYダウが今まで超えそうで超えられなかった$30,000の壁を破り、その株価上昇に合わせて米国株資産評価額が節目である1,000万円の大台に乗りました。

手放すことを決めているウェルズ・ファーゴ(WFC)の評価額を差し引いても、この節目が維持出来そうなことと、保有銘柄の買い増しを行わなくても、来年の年間配当金受領見込み額が手取りで$3,000を超えてきて、月平均で$250を受領するようになったことを考慮して、米国株資産の増加速度を少し上げる方法を模索、検討したいと考えるようになりました。

もちろんコアとなる現状保有銘柄群はマネーマシーンとして今後も育てていくつもりですが、ボラティリティは高いが成長性に期待出来る優良企業銘柄に投資資金を振り向けるのも「持たざるリスク」を回避するためにも良いと判断しました。

銘柄選定にあたり、以前に比較検討したアップル(AAPL)やマイクロソフト(MSFT)も考えたのですが、超が付くメジャーどころであるが故に今後の株価成長率は鈍化するのではないかとの思いがあり、また他のGAFAM銘柄も1株単価が高かったりすることやバイデン新政権によるGAFA解体懸念から検討対象から外しました。

■セールス・フォース(CRM)の銘柄分析と検討

今年NYダウ工業株30種の銘柄入れ替えに伴い、原油価格低迷とコロナパンデミックのダブルパンチを受けて業績が悪化しているエクソン・モービル(XOM)が外れ、新たに組み込まれたセールス・フォース(CRM)。

日本ではあまり聞きなれない企業名ですが、さすがはNYダウに新規採用されるだけあって日本版のホームページもあり、硬いイメージが強い企業ホームページが多い中では異彩を放つ柔らかいイメージで好印象です。

事業内容はクラウドを通じて顧客関係管理(CRM)を中心とした企業向けのソフトウェアを提供することで、銘柄ティッカーはこれが由来となっているようですね。

事業詳細は営業担当者の自動化・顧客サービスとサポートやマーケティングの自動化、コミュニティー管理等々の販売に繋がるサービスや生産性向上に繋がるツールの提供など、顧客に寄り添ったクラウドネットワーク事業で「Customer 360」を基幹ソフトウェアとしています。

XOMとは対照的にコロナパンデミックによる非接触による営業や打合せといったニューノーマルに沿った事業であり、今後は次世代通信システムの5Gとの連携であらゆるサービスに展開していくと推察されます。

マークス保有銘柄であるIBMもレッドハットの買収によってこのクラウド部門の事業で収益を上げており、不採算事業の分社化を推進しており今後も需要の拡大トレンドが継続すると考えられます。

ポートフォリオに新しく組み込むことを踏まえ、短期的にですが株価に影響を与えやすい過去の決算結果を眺めてみると、直近5年間は1株当たり利益(EPS)、売上高共にアナリスト予想を上回り続ける好決算を計上し続けていました。

ロナ感染症対策の外出規制が追い風になったのも事実だとは思われますが、それ以前も好業績だったこと加味するとアフターコロナでも安定して収益を挙げられる自力を持っていると思います。

伊達にNYダウの新構成銘柄に選ばれた訳ではないといったところでしょうか。

CRMの日足チャートを眺めると8月25日のNYダウ採用発表時に窓を開けて急騰し、RSI値は90付近まで上昇し買われ過ぎが示唆されたあと徐々に下落。

その後は下落トレンドに転換して50日移動平均線を挟んで上下していましたが、今月初めにSlackを買収することが発表されたことを市場に嫌気され窓を開けて下落し、上値抵抗の50日抵抗線からの乖離が進んで下値抵抗の200日移動抵抗線に近づいています。

これによりRSI値は35.56まで低下して値ごろ感のある株価となっています。

CRMのMarc Benioff CEOはSlack買収の目的として、この企業の持つ企業と個人の橋渡しの能力を強く買っており、現状の企業内で完結している「Customer 360」の窓口を広げる役割に期待を声明で発表していることから、Microsoft TeamsやZOOMとの競合が予想され、今後、どこまでシェアを伸ばすことが出来るのかが注目されます。

■まとめ

ポートフォリオへ新規に組み込む銘柄検討にあたり、群雄割拠のハイテク銘柄の選定は配当金というメンタル面での支えがないのでキャピタルゲイン、つまり株価上昇のみを期待することになります。

コロナショックの暴落を狼狽売りせず買い向かうメンタルが維持できたのは、やはり安定した配当金受領が期待出来るからでしたので、キャピタル狙いは本筋ではありません。

このことから、労働賃金をこのような銘柄に振り向けると株価下落時に狼狽売りに繋がることを自覚していますので、まずは月平均受領配当額である$250前後の銘柄を選好しようとしています。

しばらくはニューノーマルであるリモート会議などが続くと考えられ、この分野はまだ市場規模の拡大が見込まれることから、まずは様子見で1株を仕込んで経過を見ていきたいと考えています。

先日、損切したWFCの資金を一部使ってZOOMを1株仕込んでいますので、CRMと比較しながら動向を追跡して行きたいと思います。

ではでは。

コメント

  1. […] 昨年8月下旬にNYダウの組み入れられて窓を開けて大きく上昇していたCRMですが、間もなくこのご祝儀相場も剥落して下落し、直近の決算発表では売上・利益共にアナリスト予想を上回ったものの、先行き見通しが示されなかったことやSlackの買収が嫌気されて株価は下降トレンドに陥っています。 しかし、直近5年間の決算発表は以前の記事(←リンク張ってます。)で上げたように直近5年間でアナリスト予想を上回る利益を上げ続けていましたので、本来はチャート青線のレンジに回復していくのではないかと考えています。 […]

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