【XOM21Q1】マークス、エクソン・モービル(XOM)の2021年第1四半期決算発表を確認する。

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■エクソン・モービル(XOM)の2021年第1四半期決算発表

マークスです。

先週末30日の市場開場前にXOMの21年第1四半期決算(←リンク張ってます)が発表されました。

コロナワクチン接種による経済正常化への流れから原油価格回復の恩恵を受け、売上・利益ともに予想を上回った決算発表となり業績回復傾向が示された良好な結果と言えるでしょう。

売上高は591.5億ドルで予想の563.8億ドルを上回り前年同期比5.3%増とコロナ前の水準に回復しています。

当期純利益は27.3億ドルで前年同期比では6.1億ドル減となりましたが、一株当たり当期純利益はプラス転換し$0.64と前期Q4のマイナスから脱却し回復基調となっています。

調整後EPSは$0.65で予想の$0.5989を上回り、前期Q4の僅かな黒字からコロナ前の水準に回復しています。

XOMは上流部門・下流部門・ケミカル部門に分かれていますので、各セクターの昨年度との利益比較表を見てみます。

上流部門で扱う石油生産関連は、ワクチン接種による経常正常化を追い風に回復が見られる原油価格を反映し、3期連続の赤字から脱却、コロナ禍前の利益を大幅に上回っています。

XOMの業績はやはり主力の上流部門にかかっていますので、これがカギとなりますね。

XOMは原油採掘、精製などのコスト削減に継続して取り組んでおり、原油価格が$40以上であれば利益が見込めるとしていることから、アフターコロナでは更に成長が見込めます。

一方、下流部門ではワクチン接種が進んでいる米中とは異なり、欧州や日本・新興国でのコロナの影響は未だ経済正常化への道のりが遠く、航空機利用が制限されている関係上、ジェット燃料などの需要回復には至っておらず厳しい状況は継続しています。

ケミカル部門では大きく伸びているのが見て取れますが、これは耐久消費材に使用される堅牢性の高いパッケージ製品需要によるものとされており、現状のXOMのポートフォリオの割合が上流部門の半分まで成長しています。

原油価格の日足チャートを眺めると、3月中旬当たりをピークに下落傾向となっていましたが、毎週発表される原油在庫量の結果によって変動が出ており、少し足踏みとなっています。

直近のOPECプラスの会合では、今後の原油需要が回復傾向にあるとの見通しから、この5月から徐々に減産枠を縮小することが発表されているほか、インドなどの新興国でコロナの猛威が勢いを増していることから再び需要懸念が台頭していますので、暫くは50日移動平均線から大きく乖離することなく推移すると考えられます。

一方、XOMの日足チャートでも原油価格とほぼ連動する値動きとなっており、RSI値も原油とほぼ変わらなく推移していますので、安定した株価推移が暫く続くのではと思います。

XOMが含み損を抱えている場合、継続保有であるならば買い増しして平均購買額を下げれるチャンスでもありますね。

もちろん、含み益に転じるまでホールドとして、現状株価での配当利回り5.9%を享受するのも「アリ」だと思います。

マークスの場合は現状のポートフォリオ占有率は12%前半とトップとなっていますので後者を選択中ですが、RSI値が30を割り込む下落となれば占有率も低下しますので、前者の方針に切り替える可能性もあります。

しかし、その可能性は低いです。

ではでは。

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