【PM21Q4】マークス、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)の2021年第4四半期決算を確認する

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■フィリップモリス・インターナショナル(PM)の21年第4四半期決算発表

マークスです。 昨夜10日のNY市場開場前、KOに30分遅れでPMの21年第4四半期決算(←リンク張ってます)がありました。

長引くサプライチェーンの混乱に対しての不透明感に懸念が示されるものの、明るい見通しの22年ガイダンス発表と共に、内容は良かったです。

売上高は81.0億ドルで、前年同期の74.4億ドルに対し8.9%増収となり予想の77.7億ドルを上回りました。

営業利益は29.47億ドルで前年同期の29.05億ドルに対し1.4%増益収益成長ペースは鈍化しています。

当期純利益は20.93億ドルで前年同期の19.76億ドルを上回っています

紙巻タバコユーザーから利益率の高いIQOSへの転換が継続的に好調であることが推察され、通年でも20年に比べ10%以上の増収となっています。

PMは紙巻タバコからの完全撤退を表明しており、この転換は上手く進んでいると考えられます。

調整済み1株当たり利益(EPS)$1.35で前年同期比の7.1%の増益となり、予想の$1.32を上回る結果となっています。

半導体不足などのサプライチェーンの混乱の中、通年での20年との比較では17.6%増ですので、安定した成長が示されています。

喫煙人口減少傾向は一旦の下げ止まりが見られ、紙巻タバコは前年比で0.6%減に留まる一方でIQOSユーザーの増加傾向は加速しており、24.8%増となっています。

全体では2.2%増で喫煙人口が僅かながら増えています。

国別の需要を眺めると紙巻タバコは南米・アフリカで16%の増加が見られるものの顕著な変動が見られませんが、加熱式タバコについてはEUで35.2%の大幅に伸びている他、紙巻タバコと同様に南米・アフリカでの増加が見て取れます。

加熱式タバコへの転換と共に、今後はこの南米・アフリカが収益を牽引しそうですね。

PMは2022年度のガイダンスを発表し、調整後EPSを21年の$6.08から引き上げ、$6.57~6.75の範囲とし8~11%の成長を見込んでいます。

但し、これは半導体の供給不足などのサプライチェーンの混乱が収束に向かうことが前提条件となっていますので、ウクライナ情勢緊迫をなど含めた経済活動の動向に注意が必要となります。

また、22年初期にはIQOS ILUMAの開発初期費用とTEREAの生産コストが高くなっていることから収益の減速が予想されている他、原油高などに起因する輸送費が利益を圧迫する可能性があることも示唆されています。

ただ、新製品の開発費用については時間の経過とともに償却されることや、オミクロン株感染拡大も頭打ち傾向が見られ、利上げと共にインフレ抑制効果も徐々に表れると推察されますから、過度に心配する必要はないと考えられます。

PMの日足チャートを眺めると、KOと同様に昨年末に底を打ってから年初から上昇して、200日移動平均線を50日移動平均が上抜けするゴールデンクロスを形成しています。

好調な決算発表と明るい見通しのガイダンスを好感して株価は上昇していますが、RSI値が70超えとなっていることから、一時的な下落に見舞われる可能性があります。

3月にほぼ確実に利上げが行われると予想されており利上げ幅も0.5bspが有力視されていますので、これが実行されることが明確となれば、米国株全体が下落する公算が高まりますのでそれを買い場のチャンスと捉えることが出来れば、現状株価でも5%近い配当利回りと中・長期的なキャピタルゲインを得られると考えています。

ポートフォリオ占有率では好調なABBVと首位をし烈に争っていますので、タイミングを見ながら買い増しして行きたいと思います。

ではでは。

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