【TGT21Q4】マークス、ターゲット(TGT)の2021年第4四半期決算を確認する。

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■TGT2021年第4四半期決算発表

マークスです。

昨夜のNYダウは2日の議会でのパウエルFRB議長証言で3月の利上げ幅についてロシアのウクライナ侵攻に経済への影響懸念があることから0.25bpが妥当であるとの見解を示したことを好感し一昨日の$600弱の下落した株価を戻す値動きとなりました。

一方、OPECプラスの加盟国であるロシアがウクライナへの侵攻を行い世界中から経済制裁を行っていることから、原油供給懸念に起因して高騰し1バレル110台ドル半ばまでを大きく超える高騰となっています。

原油高騰は企業活動へ輸送費の高騰となって影響を与え、販売品を値上げする対応を取ることから高インフレが継続しやすい環境に繋がるため利上げの妥当性も肯定されますので、株価の下押し圧力が強まる可能性が高くなっています。 さて、そんな市場環境の2日の寄り付き前にターゲットの21年第4四半期決算発表(←リンク張ってます)がありました。

売上高は310.0億ドルで前年同期比9.4%増となりましたが313.6億ドルの予想を下回りました。

営業利益は20.95億ドルで前年同期比14.1%の二桁増益となりました。

当期純利益は15.44億ドルと前年同期比11.9%の二桁増益となり、好調な収益を記録しています。

非GAAPベースEPSは$3.19で前年同期比19.2%の大幅増となり予想の$2.85を上回る好調な結果が示されています。

TGTは決算のコメントで売上高の95%以上は店舗で達成されているとしていますので、オミクロン株への感染者数が頭打ちとなり、ウイズコロナ、アフターコロナでの経済活動正常化が好業績へ繋がっています。

また、今年度のガイダンスも発表されており収益成長は1桁台前半から半ばの成長8%以上の営業利益率で、その伸びは1桁台前半の成長が見込まれています。

22年通年では四半期ごとの変動は予想されるものの年が進むにつれて改善すると見込まれており、第1四半期は過去の業績に比べて良好であるものの21年同期の営業利益の9.8%を大きく下回るとされています。

これについては今期決算に於いても言及されていますが原油価格高騰による輸送費の上昇が影響しているとしており、高インフレに起因する買い控えが業績に影を落とすことを示唆しています。

ただ、販売管理費については前年同期比で1.1%の削減を達成していることから利益率の確保には明るい兆しと言えます。

TGTの日足チャートを眺めると、利上げ懸念を反映して昨年12月中旬をピークとして下落トレンドとなり、デッドクロスを形成した後は移動平均の上値抵抗をブレイク出来ずに軟調な推移をなっていましたが、好調な決算発表を受けて2日市場寄り付き前の時間外取引で13%後半の上昇を示して高騰しました。

決算発表当日のNYダウは典型的な寄り天となる中で窓を開けて上昇し50日移動平均線の上値抵抗をブレイクアウトし、昨日の値を戻す動きに連れて2日、寄り天となった株価を戻しています。

3月の利上げ幅が0.25bpになることがほぼ確定的になる中で、好調な株価回復が期待出来ますが、チャート上では200日移動平均線を上抜け出来るかどうかが壁となります。

これについてはウクライナ情勢を反映した原油価格高騰の煽りやパウエルFRB議長発言で3月以後の利上げについては状況により柔軟な対応を行うことが述べられていることから、4月以降のFOMCで一度に0.5bpの利上げ幅にすることが排除されていませんので逆風となる要素が多くなりそうです。

ではでは。

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