【IBM20Q2】マークス、インターナショナル・ビジネスマシーンズ(IBM)の2020年第2四半期決算を確認する

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■IBMの2020年第2四半期決算発表

マークスです。

昨夜のNYダウは米国内での新型コロナウイルス感染者数増加が重しとなり、もみ合いの末に前日比$8.92の$26,680.87で取引を終えました。

一方、下落傾向にあったハイテク株関連が反発し、ナスダックは史上最高値を更新しています。

サマーバケーションの開始と企業決算発表待ちでの手控えからか、米取引所の合算出来高が100憶ドルを切る薄商いの中での値動きとなりました。

そんな中、IBMの第2四半期決算発表(←リンク張ってます)がありました。

コロナパンデミックの影響が継続された減収減益となっていますが、事業転換を図っている収益性の高いクラウド関連事業が堅調な伸びを示したことで、将来性に期待が持てる結果となっています。

売上高は予想174.2億に対し181.2億と予想を上回っているものの前年同期では191.1億ドルと5.4%減となっています。

IBMの事業部門は5部門に分かれておりクラウドコンピューティング部門・グローバルビジネスサービス部門・グローバルテクノロジーサービス部門・システム部門・グローバルファイナンシャル部門に分かれています。 過去、主力であった業績低迷の主因となっていたシステム部門が縮小し、クラウド関連部門の売上拡大が確認出来ますし、クラウド、グローバルビジネスの2部門は高収益の原動力となった傘下のレッドハットの躍進が大きく貢献しています。

利益については前年同期が24.98億ドルから今期は13.61億ドルと半分近い減収で、1株当たり利益は$1.52となり前年同期の$2.81を大きく下回る結果となりましたが、特別項目を除いた1株利益は予想$2.08を上回り$2.18と収益体質の改善が見られ、将来への収益成長が期待出来る結果となっています。

フリーキャッシュフローは減収減益となっているにも関わらず前年同期が23.91億ドルに対して22.90億ドルと金額的にはほぼ横ばいになっていることから、相対的にキャッシュフロー比率は高くなっていると言えますので、コロナ禍にあっても減配になるような事態はないと考えられますのでIBMホルダーとしては安心の結果になっています。

BMの日足チャートを眺めると、上値抵抗の200日移動平均線で上値を抑えられていますが、昨日引け後の決算発表内容を好感して時間外取引で5%程の急騰が確認されており$130超えとなっています。

本日の寄り付きでもこの流れが継続すれば上値抵抗をブレイクアウトすることになりますので、コロナショック前の株価を目指して上昇することが期待出来ます。

ただRSI値は60.63と買われ過ぎの70に近づいていることから、一本調子での株価回復にはご疑問符がつきます。

調整局面を迎えながらの上昇になることが予想されますので、慌てて飛びついて高値掴みをしないように注意したいところです。

■IBM20Q2まとめ

コロナショック以降、株価回復に対して出遅れていたIBMですが、収益の主軸を利益率の高いクラウド関連事業に転換する方針は現在のところ奏功しており、当初は嫌気されたレッドハットの買収は成功を収めています。

クラウド関連事業については、このレッドハットの業績によるところが大きく、利益拡大に貢献しています。

アマゾンやマイクロソフトといった強力な競合としのぎを削る分野でありながら、収益を上げていけることが2四半期の結果で証明されていることから、将来的にも有望であると判断出来ます。

加えて、安定的にフリーキャッシュフローがあることから、この分野への更なる投資も可能であり、配当金での株主還元も安定しますので、引き続きポートフォリオ占有率を見ながら買い増しを続けていきたいと考えています。

ではでは。

コメント

  1. […] 前日に発表されたIBM決算(関連記事)と同様、コロナ禍で売上高に苦戦しつつも、 一株利益が市場予想を上回る好決算となっています。 […]

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