【NYダウ続伸】マークス、コロナ渦中のNYダウ続伸と低迷する原油価格を考える。

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■昨夜のNY株式市場動向

昨夜のNYダウは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う、経済停滞支援のため、2兆ドルの超大型景気刺激法案を議会上院で可決し、投資家はこれを好感し、一昨日に記録した史上最大上げ幅の流れを引き継ぐ形で上昇しました。

一時は$22,000台を回復しましたが、引け直前にかけて売り込まれ、結局、前日比+$495.64の$21,200.55で取引を終えました。VIX指数は63.95と株価上昇にも関わらず、少しですが上昇しており、未だ高い水準となっています。

NYダウ日足を確認すると、ローソク足本体が短く、上下に長いヒゲがあります。一般論ではトレンドの小休止を表しているので、この場合、上昇の小休止と取れるのですが、若干、上ヒゲが長いことからチャート上は下落方向に動きやすいと考えられます。更にVIX指数が60台と高水準であることから、本日は下げ優勢になりそうに思います。

超大型景気刺激策への期待は既に一昨日の$2,000超えの上昇時に織り込まれていたということを意味し、否決されていたらと思うと恐怖ですね。

昨日の記事でも書きましたが、この大幅上昇の前日との間に窓が開いており、窓を埋める動きが出ていないことを考えると、まだ上昇トレンドにはなっておらず、再び下げに転じる動きをする可能性は高いです。

コロナウイルス渦中にあって終息が見えない状況を考えると、直近では少なくとも$19,000前後まで下落して窓を埋めてからしか上昇には至りそうにないと思われますので、来月から始まる主要企業決算内容次第で二番底、三番底もあり得ることを覚悟する必要がありますが、投資資金と下げに耐えることが出来れば、保有銘柄の平均購買単価を下げ、配当金受領額増加が出来るチャンスが来るとも言えます。

■米国内失業者数の急増

トランプ大統領が4月12日には外出規制を緩和したいと発言していましたが、ワシントンDC当局は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、生活必需品関連業種を除く、すべての企業を25日夜から1か月間閉鎖するよう命じています。

一方、ミシガン州では先週、通常の20倍となる10万8000人超えの失業保険手当申請があり、各州の失業保険システムへの負荷が大きい状況となっており、今週発表される失業保険申請件数が過去最高の4倍となる300万件になる可能性も示唆されるなど、失業率の急激な上昇が深刻な事態となっています。

新型コロナウイルス感染拡大に歯止めが掛からず、深刻なリセッションに陥れば、単独の州財政では賄いきれず財務省から借り入れを余儀なくされることになり、可決された景気刺激策とFRBの利下げで既に国家財政に大きな負荷がかかっていることを考えると、なんとしても早期に企業活動を再開したいとトランプ大統領が考えるのも無理からぬことでしょうね。

しかし、外出規制緩和や企業活動再開が早すぎて爆発的な感染拡大が発生した場合、財政でどこまでの経済支援カードを残しているかは判りません。外出規制緩和は両刃の剣ですね。

■マークス、低迷する原油価格を考える。

昨日、トランプ政権が戦略石油備蓄(SPR)向けの石油購入にエネルギー省の予算を充てることを検討しているとの報道がありました。これは、議会から石油業界の救済になりかねないとの懸念から、方針決定に行詰まっていることからとされています。

マークス保有のエクソン・モービル(XOM)も、この財政出動による支援の期待から株価上昇をみせており、$30台後半まで回復してきています。

XOMの日足チャートを眺めると、NYダウと同じような動きを見せています。しかし、あくまで財政による買い付けに起因する原油価格上昇の『期待感』からの株価上昇で、これは既に原油価格上昇を織り込んでいる株価なので、期待通りにならなければ、また大きく下落する公算が高いです。

昨日のXOMの終値は$37.29で利回りは9.82%と額面通りであれば、かなり魅力的な水準ですが、減配リスクも高いと考えられるため、4月24日予定の決算発表を待ってから買い増しの要否検討をしたいと思います。現在株価でも購入平均株価の約半値ですし、慌てなくても良いということですね。今のところ待ちの一手です。

まだまだ、暗いニュースが続くコロナショック渦中ですが、忍耐強く投資継続して資産形成に努めようと思います。

ではでは。

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