【NYダウ急騰】マークス、NYダウ急騰とVIX指数(恐怖指数)の下落を考える。

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■NYダウ急騰とVIX指数(恐怖指数)の下落

昨夜のNYダウは新型コロナウイルス発生源とされる中国の経済指標が予想ほど悪化しなかったことと、トランプ米大統領がコロナウイルス感染拡大対策のロックダウン処置を緩和するとの期待から、高値は$24,040.58を付けるまで高騰し、終値は前日比$558.99高の$23,390.77で取引を終えました。

この上昇を受けて、リスク選好傾向が強まり、VIX指数は37.76と下落し、遂に40台を割り込むまでになりました。

NYダウの週足チャートを眺めると、抵抗線である200日移動平均線を上にブレイクアウトし、上昇トレンド傾向が強くなっていることが確認出来る状態となっています。

現状に於いての次の抵抗線は50日移動平均線になり、目先は$24,0000台の安定化が意識されるのではないでしょうか。

VIX指数の日足チャートに目を移すと、抵抗線の50日移動平均線を下抜けしています。

下降トレンドに入っており、投資家のリスク選好意識が継続して強まって安心感の広がりが見て取れる結果となっています。次の抵抗線である200日移動平均線の現状数値は21.39ですので、暴落前の投資家心理に近くなります。こうなると、二番底への恐怖感はかなり軽減されてきており、その発生の可能性も薄れてきますね。

しかし、企業決算発表シーズンも始まったばかりで、その結果を見極めてから参入したいと考えている投資家も多く、現状の流動性も暴落前に比べて低い水準にありますので、依然、予断を許さない状況にあります。

昨夜の記事で書いたジョンソン&ジョンソン(JNJ)(のように好決算が続くと良いのですが、新型コロナ感染拡大による貸し倒れの可能性に備え、約40憶ドルもの引当金を計上するといった金融セクターのウェルズ・ファーゴ(WFC)のようにボロボロの決算発表が続くとまた大きく下落する懸念も残ります。

また昨夜市場が好感したトランプ大統領のロックダウンの段階的な解除に於いても、その後の第2波コロナ感染拡大懸念から、クオモNY知事が感染拡大は安定期の頂点に差し掛かりつつあるとしつつも、外出規制緩和を性急に行うのであれば、ここ1週間の全ての進展が失われる可能性があるとして、大統領の規制解除指示には従わないとしており、混乱を招く危険性を孕んでいます。

投資家にとっては、まさに『恐怖と強欲』の綱引きに晒されるメンタル的に厳しい状況が、まだ1か月程は続きそうですね。ここで買うのか、買わないのかは投資準備資金の大きさに左右される部分も多そうです。

■原油価格動向

OPECプラスの減産合意や米国支援を伴うメキシコの減産合意で、一時、原油価格は反発しましたが、コロナパンデミックによる消費量低下に対してはまだ減産量不足であるとの観測から、原油先物価格は再び一時$20を割り込み、減産合意前の水準に戻っています。

OPECプラスの減産合意や米国支援を伴うメキシコの減産合意で、一時、原油価格は反発しましたが、コロナパンデミックによる消費量低下に対してはまだ減産量不足であるとの観測から、原油先物価格は再び一時$20を割り込み、減産合意前の水準に戻っています。

OPECプラスの減産合意や米国支援を伴うメキシコの減産合意で、一時、原油価格は反発しましたが、コロナパンデミックによる消費量低下に対してはまだ減産量不足であるとの観測から、原油先物価格は再び一時$20を割り込み、減産合意前の水準に戻っています。

そんな中、設備投資を削減して減配を回避することを発表したエクソン・モービル(XOM)の株価も下落しました。

XOMの日足チャートを眺めると50日移動平均線を目の前にして下落に転じているのが判ります。

ただ、50日移動平均線の下落カーブが、ここのところの上昇で緩やかにはなっていることと、減配回避が株価を下支えしていることから原油価格程の急落は見られていません。

3日連続の下落であることから、大きな株価回復は期待しにくいですが、株数を増やすことで配当金の増額を目論むことは可能です。

コロナショックの与える世界への経済的ダメージは甚大ですので、原油消費拡大による原油価格安定には景気回復が必須であると言えますがワクチンが完成し、行き渡って危機が終息しても景気回復による原油需要拡大までは暫くかかると予想されます。

しかし、原油価格が現在の水準で長期に渡ると世界一の産油国となった米国のシェールオイル生産企業が淘汰されますので、いずれは需要が供給を上回る時期が訪れて原油価格高騰に繋がると考えられます。

今月1日に、米シェールオイル生産企業のホワイティング・ペトロリアムが破綻していますので、思ったより早くこの淘汰は進むかも知れません。

ただ、これは莫大な資産を保有する企業体力が高いを石油メジャーにとっては追い風になる可能性が高いので、平均購買株価を下げつつ、株数を増やす方向性はそう間違いでもないと考えています。

もちろん、ポートフォリオのバランスを見ながら場合によっては一部売却をしてリバランスをすることを排除するつもりもありませんが・・・。

決算発表も見ながら投資方針を決めていきたいと思います。

ではでは。

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