■フェラーリの人工呼吸器用部品の製造
新型コロナウイルスパンデミックは各国に経済への甚大な影響と共に、日常生活の激変も引き起こしています。
感染者数がイタリアを抜き最大となった米国では、ピークアウトの傾向は見られるものの75万人、2番目のスペインでは19万5000人、3番目のイタリアでは17万9000人に至っており、深刻な医療崩壊を引き起こしており、医療従事者からは医療器具や防護服の供給不足の声も上がり、これに応える形で自社技術を生かし、防護服を始め人工呼吸器の部品の製作を積極的に支援するなどの傾向が見られています。 そんな中、フェラーリも人工呼吸器の部品を製作供給することをプレスリリース(←リンク張ってます)しています。
フェラーリのホームページには人工呼吸器のバルブと防護マスク用の継手の製造に着手したとされており、クルマのプロトタイプ製作を行う部門で積層造形技術の応用により熱可塑性樹脂での製造を開始したと示されています。
一部のバルブはスクーバダイビング機器メーカーのMares(マレス)によって開発され、呼吸器疾患の患者を支援する緊急マスク用に、マスクに合うようにオーダーメイドされており、各メーカーとのコラボレーションによって製作に至っているようです。
フェラーリは今後も医療器具関連の製造を続けるとしており、イタリア国内の病院に配布を続けるとしています。
今後もこのフェラーリ製の医療機器に跳ね馬のエンブレムが躍るのでしょう。
不謹慎を承知で言いますが、コロナパンデミックの終息後、何年かしたらものすごい値段でオークションで落札されるかも知れませんね。マークスがもし新型肺炎を発症して人工呼吸器を使うことになるなら是非、これを使って欲しいです。必ず回復すると思えるから。
■新型コロナウイルス対策へのフェラーリ幹部陣年間報酬の寄付
ホームページには続けて、フェラーリ幹部陣が年間報酬の全額または一部を寄付するとの発表があり、医療最前線や教育設備投資といった、フェラーリ本拠地の地域を支える様々な活動資金に使用することを目的にするとされており、その寄付金の見込額は200万ユーロ(約2憶3400万円)に上り、資金使用用途は主に4つに分けられています。
1つ目は、コロナウイルス検査機器・診断装置の購入となっており、感染の抑制・予防に役立つ血清学的分子検査のためのもので、モデナ総合病院、バッジョヴァラおよびサッスオーロの病院に納品されるとされています。
2つ目が、マラネッロのボランティア組織が緊急事態に対応するための救急医療サービス用車両の提供とされており、フェラーリ製の救急車が活躍するかも知れません。
3つ目が、学校用のPCの購入とされており、ノートPCやタブレット端末、ポータブルモデムを3つの地域の小中学校に寄贈し、緊急事態下での基本形態であるオンライン授業への参加を支援するもので、総ての機器は感染症終息後も学校に残されるとしています。
4つ目は、マラネッロの住民への食料品の購入・配付で、この危機的状況下で困窮する家庭のために、食料品引換券の提供や必需品の購入を支援するとするものでした。
また、フェラーリは今後の数週間でさらなる地域の支援を決定するとし、現在の困難かつ先が見通せない状況において、フェラーリでは国と地域を支援したいと望む連帯感を、このような形で行動に移していくとしています。
■フェラーリ(RACE)の株価
フェラーリの日足チャートを見ると先週末のNYダウの高騰に合わせて上昇しており、抵抗線である200日移動平均線を上にブレイクアウトしており、今後の上昇が期待できる状態が確認できます。
世界中で愛されるフェラーリというスーパーカーメーカーは、今回の医療支援や幹部からの寄付に見られるように、社会的貢献を忘れることのない企業姿勢を貫いていると感じられ、ますます応援したい気持ちが高まりました。
ボラティティの高さから、マークスの資産形成を目的とした投資スタイルには沿わないのですが、趣味の投資先として、これからもコツコツ買い増しを続けたいと思います。
今夜はインターナショナル・ビジネスマシーンズ(IBM)の決算発表となりますので、こちらも注視していきたいと考えています。
ではでは。
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