【NYダウ上昇】マークス、米国株と原油価格上昇を考える。

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■昨夜のNYダウ上昇

マークスです。

昨夜8日に発表された4月の米雇用統計は非農業部門の就業者数が速報値で前月比2,050万人の減少となり、新型コロナウイルス感染拡大による経済活動停止の影響を反映し、歴史的な悪化を示しました。

しかし、各州での経済活動再開の動きから、雇用統計の悪化は一時的なものであるとの見方から投資家心理が改善、米中高官による貿易協調姿勢も追い風となり、昨夜のNYダウは前日比$455.43高となる$24,331.32で取引を終えました。

NYダウの週足チャートを眺めると200日移動平均線を上抜けしていますので、株価下落があってもこれが下値抵抗となると考えられる上に、50日移動平均線も下降トレンドではあるものの水平に近づきつつあることから、現状としては悪材料の消化と経済活動再開への期待感から、大きく下げる2番底発生の懸念は薄くなっていると見ることが出来ます。

VIX指数(恐怖指数)の週足チャートに目を移すと、遂に30台を割り込み27.98となり、急激な下降トレンドを見せており、投資家心理の改善を示しています。

買われすぎ、売られすぎを示すテクニカルチャートの一つであるRSIも適正レンジ内の47.75になっています。

一般にRSIの値は70~80%以上で買われすぎ、20~30%で売られすぎと判断されますので、投資家心理としては適温の環境であることからも、大きな株価下落は考えにくくなっています。

ただ、5日にトランプ米大統領から中国が第一段階の貿易合意を順守しない可能性があると発言し、米中貿易戦争再開懸念と4月の全米雇用報告で民間部門雇用者数が2000万人を超える減少を示したことも嫌気され、NYダウは前日比$218.45安となる$23,664.60となるなど、経済回復へ向けての大きな阻害材料が出るとまた悪化する可能性は残りますので、予断を許す状況ではないと考える方が無難ですね。

「セルインメイ」の薄商いの中、何かのきっかけで大きく株価が動く可能性も高いです。

■原油価格とエクソン・モービル(XOM)株価推移

今月から始まったOPECプラスの減産が始まったことと、経済活動再開による需要拡大への期待感からWTI原油先物価格もこのところ上昇傾向にあります。

WTI原油先物の日足チャートを眺めると、50日移動平均線を跨いで推移しています。RSI値は56.51であることから、直近は相場感のある価格で推移していると考えらえますが、50日移動平均線は下降トレンドのままであり、これに達してからの値動きは一進一退となっていますから、今後の経済再開による需要拡大が実現しないと、これ以上の価格上昇は見込みにくい状況であると推測されます。

OPECプラスの減産合意についても履行されるとは限らず、いつちゃぶ台返しが起きるかも知れない懸念も市場には残っているようです。

さらに、WTIシェールオイル生産関連企業の生産コストは最低でも$40以上でなければ原価すら回収出来ませんので、いくら米国策支援があっても企業淘汰はある程度は進むであろうと考えられます。

さて、先日の第1四半期決算発表で6憶1000万ドルの赤字計上をしたXOMの日足チャートを眺めると、50日移動平均線を上抜けして推移しており、移動平均線も水平から上昇に転じようとしているのが見て取れます。

配当維持の発表と原油価格上昇に支えられていると推定されますが、週明け5/12に権利落ちとなりますので、その時の下落を見越して、少額ですが指値を入れています。

原油価格に影響を与えるとされる「ラマダン」も5/20に明けますので、併せて注視していきたいと考えていますが、やはり上昇を期待するには原油需要拡大が必須となりますので、経済活動再開による新型コロナ感染拡大の第2波発生が無いことを祈るばかりです。

ではでは。

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