■先週の米国株式市場と原油価格
マークスです。
失業率の予想を上回る好転と根強い景気回復期待から先週末のNYダウは前日比$829.18高と大暴騰し$27,110.98で取引を終え、先週は一度も下落せずに一気に$27,000台に回復しました。
先週末のNYダウ日足チャートを眺めると抵抗線である200日移動平均線をおおきく窓開けしてブレイクアウトしているのが見て取れます。
RSI値に目を移すと買われ過ぎを示唆する70を超えて74.04に至っている上、窓を開けての上昇となっていることから、200日移動平均線を下値のサポートにして、窓埋め調整が入りながらも上昇トレンドに移行していると考えられます。
VIX指数(恐怖指数)の日足チャートを眺めると200日移動平均線に達していますが、下抜けするまでには至っておらず暴落前の20を切る水準までには、投資家心理は改善していないことを示唆しています。
今週は、JOLT求職率やFOMC発表、コアCPIなど為替と株の値動きに大きく影響を与える経済指標発表がありますので、動向を注視する必要があります。
一方の原油価格はOPECプラスによる減産期間延長が合意に至った他、イラクやナイジェリアなどの割り当て減産量を順守できていない各国については7~9月で目標遵守させることにも合意を得ていることから、再び上昇を見せています。
原油価格日足チャートでは、この合意を好感して急騰しているのが判りますが、RSI値は73.13と買われ過ぎを示唆しています。
また、OPECプラスのリーダーであるサウジアラビアとロシアは歳入の観点からは原油価格を引き上げたい反面、米シェール企業が原油生産を再開する$50までには価格を抑えたいとの思惑があるとされていることから、経済活動再開による需要回復が急激に起こると減産合意に不協和音が発生するかも知れません。 こちらも今週に原油在庫量の発表がありますので、予想に対してどうなるかによっては、大きな値動きが出る可能性が高いですから、注目して行きたいと考えています。
■保有銘柄のRSI値を考える。
NYダウ構成銘柄に含まれている、マークスの保有個別銘柄は、IBM・コカ・コーラ(KO)・マクドナルド(MCD)・プロクター&ギャンブル(PG)・ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)・ジョンソン&ジョンソン(JNJ)・エクソン・モービル(XOM)の7種となっています。
NYダウ工業株30種平均のRSI値が74.04と買われ過ぎを示唆される中でも、構成全銘柄が買われ過ぎている訳ではないので、保有銘柄のRSI値を確認して、買い増し銘柄検討の手掛かりの一つにしたいと考えています。
※2020年6月8日現在
RSI値が70を超える銘柄はMCDと原油価格急騰に牽引されたXOMとなっています。
平均購買株価と現在株価を比較するとKOが若干マイナス、XOMはまだまだ乖離が大きいので買い増ししたいと思いますがポートフォリオ占有率が12.0%となっておりRSI値も70超えなので手が出ません。
PGのRSI値が一番低く、出遅れ感があるのですが、景気回復期待での株価上昇であれば生活必需品セクターのPGは景気敏感株への乗り換えで売られる可能性もあり、少し株価下落を待っても良いかと考えています。
ダウ構成銘柄に入っていない保有銘柄は、ターゲット(TGT)・アッビィ(ABBV)・フィリップ・モリス(PM)の他、ウエルズファーゴ(WFC)がありますが、それぞれのRSI値を確認すると、TGT/58.72・ABBV/65.03・PM/63.07・WFC/67.32と売られ過ぎや買われ過ぎにはなっていませんがWFCは70に接近した数値になっているので平均購買株価を下げるための買い増し銘柄としても、現状では対象外とします。
出来るだけ割高な銘柄を買い増したくはないので、RSI値とポートフォリオ占有率、直近ではJNJ、TGT、PGが候補となるのですが、3銘柄とも現在株価を平均購買株価を上回っています。
平均購買株価を下げることも考慮に入れるとKOを候補にいれたいのですが、RSI値は若干高めですので、二の足を踏む状態です。
今月のボーナスで今週末頃に1銘柄を買い増したいと思っていたのですが、少し様子見をすることになりそうです。
ではでは。
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