【XOM20Q2】マークス、エクソン・モービル(XOM)の2020年第2四半期決算発表を確認する。

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■昨夜のNY市場

マークスです。

31日のNYダウは経済対策の支えであった失業保険補助が期限を迎える中、追加財政策の合意目途が立たないことから失望感が先行し寄り付きから下落しましたが、シカゴ購買部協会発表の景気指数の予想を超える改善を示したことと、GAFA銘柄などの主要ハイテク銘柄が軒並み好決算を発表したことで反発し、前日比$114.67高の$26,428.32で取引を終えました。

■エクソン・モービル(XOM)の2020年第2四半期決算発表

XOMの20年第2四半期決算(←リンク張ってます)が発表されましたが、36年ぶりの2四半期連続赤字計上になった上、売上、利益共に予想を下回る芳しくない結果となりました。

売上高は326.1億ドルで予想の374.1億ドルを下回っており、コロナ禍にあって原油需要低迷の影響を大きく受けています。

当期純利益は第1四半期を更に下回る悪化となり10.8億ドルの損失を計上し、冒頭のように36年ぶりの2四半期連続赤字計上となるまでに大きく落ち込んでいます。

調整後EPSもマイナスとなり0.70の損失で予想の0.62を下回り、厳しい結果となっています。

XOMは上流部門・下流部門・ケミカル部門に分かれています。

上流部門で扱う石油生産関連は、原油需要低迷による長引く価格低迷と米政府からの減産命令によって大きく落ち込み、第1四半期で売上回復が見られていた米国外での売上高もマイナスに落ち込んでいます。

下流部門でも航空機のジェット燃料やガソリンの大幅な需要減少に起因して米国内ではマイナスとなっていますが、各国の経済活動再開によって米国外で徐々に需要が回復しており第1四半期のマイナスからプラス転換しています。

しかし、XOMは上流部門が主力ですので結果的には焼け石に水となっている感が否めません。

ケミカル部門では、米国内外共にプラスとなっています。

XOMは米国内で原油精製工場の改修を行って、医療用マスクや防護服、消毒液の生産をこの部門で行っており、歯止めの掛からないコロナパンデミックによって世界中で需要が伸びていることに起因しています。

ウイズコロナでの生活環境変化はワクチンが開発されても当面続くと考えられますので、引き続き伸びそうです。

営業キャッシュフローについては、4.3憶ドルが計上されていますが、第1四半期では63憶ドルだったので大幅に悪化しており、かなり厳しい状況が伺えます。

エクソンモービルは、資本と探査支出を第1四半期より20億ドル削減しており、第1四半期決算で発表していた30億ドルの削減目標に近づけて、この難局を乗り切る姿勢を示しています。

XOMの日足チャートを眺めると、決算発表前から原油価格低迷懸念から売られており、大幅な赤字計上が嫌気され発表後に更に下落していますが、引けにかけて反発が見られローソク足は陽線になっていますので、直近では現状株価からの大幅下落にはなりにくいと考えられます。

RSI値は42.0となっていることから売られ過ぎにはまだ少し余裕があることと、決算発表2日前に第3四半期での配当金を1株当たり$0.87とすることを宣言し、配当金額維持を発表していることも株価下落を下支えすることになっていると推察されます。

減配を懸念していたXOMホルダーは当面一安心といったところでしょうか。

マークスのXOM平均購買株価は$64.23と未だ多くの含み損を抱えることとなっていますが、配当が維持されるのであれば、年末のリバランスを含んだ上で買い増しを検討しようと考えています。 ではでは。

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