【P&G21Q1】マークス、プロクター&ギャンブル(PG)の21年第1四半期決算を確認する。

個別株
スポンサーリンク
スポンサーリンク

■昨夜のNYダウ

マークスです。

昨夜のNYダウは、新型コロナウイルスへの追加経済対策議会合意期待の高まりと9月の建設業許可件数が予想を上回る結果となったことから上昇し、前日比$113.37高の$28,308.79で引けましたが、終盤にかけて上値を抑えられたことからVIX指数(恐怖指数)は上昇しました。

大統領選挙を直前に控え、市場センチメントがナーバスになっていると思われます。

■プロクター&ギャンブル(PG)の21年第1四半期決算結果

・決算概要

さてそんな中、64年連続増配記録を誇るP&Gが21年第1四半期(7月1日~9月30日)決算(←リンク張ってます。)を昨夜の市場開場前に発表しました。

内容は良かったです。

売上高は193.18億ドルで予想の$183.3億ドルを上回り、前年同期比+9%となりました。

一株当たり利益$1.63で前年同期比+20%、で予想の$1.41を上回り増収増益と堅調な結果となりました。

・部門別業績詳細

部門別業績を眺めると、

■グルーミング部門では売上高前年比5%増/外国為替2%減/価格値上げ2%増でトータルが5%増

ドライシェービングとスタイリングについては30%増となったが、男性用カミソリの需要低下により相殺されての結果となったとされています。

男性カミソリの事業については事業売却を含めて整理を進めているので、将来的にはこの部門の収益性も上がってきそうです。

■ヘルスケア部門では売上高が9%増/外国為替で1%減/価格値上げで1%増でトータルが11%増

ウイズコロナ環境下での健康志向の高まりから、オーラルケア関連製品が好調で売上増加に寄与しているとされており、アフターコロナ環境下にあってもこの生活様式の変化は継続していくと推察されますので、継続した売上伸長が見込めます。

■ファブリック&ホームケア部門で売上高10%増/トータルが14%増

アリエールやレノアなどを扱うこの部門は、こちらもウイズコロナ環境での衛生志向の強まりや、在宅時間が長くなったことで、ホームクリーニング需要が30%以上の増加が示されており、業績を牽引しています。

■ベビー用品&ファミリーケア部門では売上高が3%増/外国為替で1%減で/値上げが1%増でトータル3%増

 ベビー、フェミニン、ファミリーケアセグメントのオーガニック売上高は、前年比で4%の増加が見られているものの、在宅時間が長くなることによって、使い捨ての紙おむつから再使用可能な布おむつに需要が移ったことで、紙おむつの需要が低迷してオーガニック関連伸びを相殺されたと示されています。

アフターコロナで需要が回復すると考えらえますが、反面ファブリック&ホームケア部門の需要の伸びは抑えられていくことが想定されます。

PGの安定したポートフォリオ構築がうまく機能していると言えるでしょう。

※PGの扱う製品と過去10年の財務諸表を動画に纏めていますので、よろしければご視聴下さい。

◆チャンネル登録お願いします!大変励みになります。

■2021年度ガイダンス

PGは来年度の売上高を外国為替による-1%を含んで4~5%、コアEPSは5~8%の伸びを予想しており、ガイダンスを引き上げて見通しは明るいことを示しています。

これを反映した株主還元として増配と自社株買いを行うことも示唆していますので、PGホルダーには嬉しい発表となりました。

PGの日足チャートを眺めると、好調な決算を受けて急騰しましたが、その後は軟調な推移となりましたが、決算前に少し早いペースで上昇していましたので、50日移動平均線に沿う形での調整が入っていると思われます。

増配や積極的な自社株買いによる株主還元をコミットしている優良企業ですので、占有率を見ながら、買い増しを続けて行きたいと思います。

ではでは。

コメント

タイトルとURLをコピーしました