【トータルリターン】マークス、2020年12月のトータルリターンを確認する。

ポートフォリオ
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■昨年の振り返りと今後

マークスです。

明けましておめでとうございます。

2020年の締めくくりとなった昨夜のNYダウは前日比$196.92高の$30,606.48と史上最高値を更新して取引を終えました。

コロナパンデミックによる経済活動の急停止を受けて3月に暴落、初めてのサーキットブレーカー発動を経験したのが信じられないパフォーマンスの米国株式市場ですが、この背景には世界各国が惜しみなくつぎ込む莫大な財政出動と低金利政策があります。

ワクチン接種が始まって経済正常化に向けての期待感と低金利政策の中で利益を得ようとする動きが顕著となり、リスク資産である株式市場に資金が動いていますが、これは給付金を得た新しい個人投資家の増加も寄与していると見られています。

パンデミック前では機関投資家が主導してきた市場ですが、現状では個人投資家が主導している感もありますね。

大統領選ではまだトランプ現大統領が未だ敗北を認めていませんが、今月20日にはバイデン新大統領の就任演説がなされることは確定的で共和党から民主党政権に移行しますが、米国議会は下院が民主党が過半数を占めるものの上院については5日上院議会決戦投票の結果を待つこととなっています。

政権交代による政策の大きな変化を望まない場合は上院が共和党過半数議席となって『ねじれ』が発生した方がよいのですが、接戦となっており予断を許さない状況なので結果を見てから投資方針を決めたいところです。

また注意したいアノマリーとして『1月のアノマリー』と『新大統領就任の年はパフォーマンスが良くない』といった2つが挙げられます。

前者については、前年の10~12月に株価が上昇すれば1月は下落するとしたもので逆もまた然りです。

これは、年末に買い手の多さを背景に上昇した株価が年始には買い手がいなくなる状況で下落する性質のものとされており、「年内に出来ることはやっておこう」という人の心理に基づくもので再現性が高い傾向となっていて、これが実現するとすると、今月は調整下落が発生する公算が高くなります。

後者については新政権が掲げる政策を実現するためのハードルがいくつも存在することの先行き不透明感からリスク回避の動きが顕著となり、パフォーマンスが悪化するとしたものです。

こちらも人間心理として理解しやすく再現性が比較的高いアノマリーですので、下落したからと言って慌てて大きく張り込むのではなく、状況変化に注意しながら冷静に判断して行きたいと考えています。

昨年3月の暴落からの急激な回復を経験しているので、悩ましいところではあるのですが・・。

■2020年12月末のトータルリターン

先月から加速した保有銘柄株価の急回復が更に加速したことによるキャピタルゲインと、2月~3月にかけての暴落時投資準備資金投入で増加した株数増加に伴う配当金の増加によるインカムゲインの急増との相乗効果で、先月の最高益をあっさり更新しており、昨日の株価上昇によってそれまでの最高益を更新し良い年越しと年明けを迎えることが出来ました。

損益状況

ただドル安の圧力が強くなっているので、ドル建てのパフォーマンスに円建ては追い付いていませんが、円貨にトレードするのはまだまだ先ですので参考程度ですね。

米国でのゼロ金利政策はワクチン接種が開始されたとは言え実体経済が正常化するのは少なくとも今年一杯はかかるであろうと見られていることから、このドル安圧力傾向は暫く続くと考えられます。

一方、ベンチマーク用に買っているeMAXISSlim 米国株式(S&P500)は+27.41%となっており,やはり大きく伸びていますが、セクターローテーションの傾向を反映してか個別株とのパフォーマンスの溝が縮まりつつあります。

今年、株価上昇のパフォーマンスが新大統領就任年のアノマリー通りとなれば、安定したインカムを追い風に、更に溝を埋めて行くことになることも期待できます。

配当金

12月は、マクドナルド(MCD)、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)、エクソン・モービル(XOM)、ターゲット(TGT)、インターナショナル・ビジネスマシーンズ(IBM)、ウェールズ・ファーゴ(WFC)、コカ・コーラ(KO)の7銘柄とIYR、PFFのETF2銘柄からの配当金を受領しました。

月累計配当金は$419.62と400ドルを突破、年間累計配当金は$2,565.46で総累計配当金受領額は$4,274.87と4000ドル超えとなりました。

直近の$/\レート\103.29で円換算すると約26.5万円相当となり、平均で毎月2.2万円の不労所得となっています。

当面の目標としている、60歳を迎える3年後までに年間配当$5,000までほぼ半分になりましたが、現状の運用歴は2年半ですので、なんとか達成できそうな目途が立ってきました。

12月の売買銘柄

今月はNISA枠を埋めることを優先して銘柄を選定していたのですが、株価回復を受けてXOM以外は平均購買額が上がってしまう銘柄ばかりになっていました。

しかし、XOMのポートフォリオ占有率は10%を超えているので踏み切れず、悩んだ結果、MCDをメインで買い増ししました。

これでも少しNISA枠が余ったのですが、MCDをもう一株買えるだけの残枠はありませんでしたので、株単価の低いXOMを2株だけ購買して埋めました。

NISA枠での購買は配当金の国内非課税のメリットを最大限受けるために利回りの良い銘柄を選定しているのですが、ポートフォリオ占有率と平均購買株価との乖離率を勘案しての銘柄選定結果となりました。

そして、米国株資産が1000万円の評価額を達成し年間配当金についても目標の折り返し点を迎えたことを受けて、昨年、素晴らしいパフォーマンスを挙げたハイテク・グロース銘柄も試験的に購買してみることにしました。

長期保有を目的とするのであれば、アップル(AAPL)やマイクロソフト(MSFT)を選好するべきなのですが、既にメジャーになり過ぎて大型化しており大きく株価を崩さない反面、以前のような成長率は見込めないので、ここは割り切って成長性が高い中小型新興企業をお試し買いしてキャピタルゲインに特化した銘柄を選好してみることにしました。

選定にあたっては成長性を期待できて、ある程度の知名度があって上り調子の銘柄を4~5銘柄選んで数株ずつ購入し今年1年の運用成績を基に1~2銘柄に絞ってポートフォリオに加えようと考えています。

先ずは日本でも存在感があるズーム(ZM)を2回に分けて買って平均購買株価は$369.10となっていますが、ワクチン接種開始から始まった下落トレンドはまだ続いており、目先はチャートの窓埋めとなる$325付近まで下落する公算が高くなっていますが、今年の大発会以降でどうなるかを注目したいと思います。

お試し2銘柄目は検討ブログ(←リンク張ってます)にも上げた今年ダウ工業株30種に組み込まれたセールスフォース(CRM)です。

これも2回に分けて購入し平均購買額は$222.38となっていますが、こちらもワクチン接種開始から停滞しています。

ただ、CRMはコロナショック前から堅調な業績を上げていましたので、試し買いハイテク銘柄の中でポートフォリオ組入ナンバーワン候補です。

3銘柄目は中国のEV(電気自動車)新興メーカーとして注目されているニオ(NIO)を選定し、これも2回に分けて購買し、平均購買株価は$47.70となっていますが株価が低いのでもう2~3株買い増してみたいと考えています。

他にもイスラエルのクラウドセキュリティソフトウェア企業のサイバーアークソフトウェア(CYBR)を買ったのですが、あまりにもボラティリティが高い上、購買タイミングでのRSI値が90近くになっていましたので約定翌日に利確しました。

この分野もクラウド事業の拡大に伴って今後は業績が伸びると考えられますので、ゆっくりスクリーニングをして銘柄選定してみたいと思います。

騰落率

騰落率1位は不動となりつつあるターゲット(TGT)で115%弱とダブルバガーを超えて推移しています。

騰落率最下位はこちらも原油安を背景に低迷するXOMで配当金を加味しても-24.68%となっており、コロナによる原油需要低迷懸念から未だ抜け出すに至っていません。

ただ、採算性の良くない天然ガス部門の売却やワクチン接種による経済正常化を背景とした原油需要回復期待からの原油価格回復傾向から徐々に下値を切り上げて推移していますので本年末位には株価も回復する可能性があります。

年内手離れを考えていたWFCはナンピン効果もあってプラス転換していますが、先月一部損切りした$142の回収には至りませんでした。

現状の平均購買株価は相場感もあり大きく損失を被る可能性が低くなってますので、今月一杯様子を見ての手離れを考えています。

またIBMも低空飛行を続けており買い増し候補にはしているのですが、ポートフォリオ占有率が10%を超えていますので今一つ買い増しに踏み切れずにいます。

もう少し株価が下がれば買い増し出来るのですが、悩ましいところです。

ポートフォリオ

12末現在のポートフォリオを眺めて、騰落率から考えるとIBMになるのですが占有率がトップとなっていることから二の足を踏んでいます。

バイデン新政権がオバマケアの復活を表明している関係でJNJとABBVを買い増ししたいのですが、どちらも騰落率では安定して上位にあり、こちらも躊躇するところです。

消去法でいくと、現状ではベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が占有率も10%を切っており、騰落率の乖離も少なく下落耐性があり、高配当銘柄であることから最有力候補となります。

冒頭で書いた上院議会とバイデン新大領就任演説のタイミングで市場変動が多きそうなので、月末当たりに買い増し銘柄を決めたいと考えています。

まとめ

2020年は天国と地獄を味わうメンタルを試される試練の年で、投資を行うにあたって貴重な経験が出来たと共に狼狽売りをしなかったことが大きな自信ともなりました。

ワクチン接種が始まったものの、世界経済のダメージは計り知れないものがあり、現状の株価に実体経済が追い付いてくるのは年内一杯から来年春先までかかるといった見通しもあり、「株は期待で買って事実で売る」ということもありますので、市場動向にアンテナを張りつつ月に一度の買い増しと共に、新しい取り組みであるハイテク株等のフロース銘柄も取り入れながら資産形成を進めて行きたいと考えています。

ではでは。

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