【VZ20Q4】マークス、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の2020年第4四半期決算を確認する。

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■ベライゾン・コミュニケーションズの2020年第4四半期決算発表

マークスです。

昨夜のNYダウは前日比$633.83の大幅安となり$30,303.17で取引を終えました。

高値圏での推移となっていたことや、コロナワクチン配布の遅延、コロナ変異種への懸念が重しとなり、利益確定売りが膨らんだことが主因で現状維持の姿勢を発表したFOMCの結果は市場は既に織り込み済みで反応しませんでした。 さて昨日26日にVZの2020年第4四半期決算発表(←リンク張ってます)がありました。

内容は良かったです。

コロナワクチン接種が始まっても未だ収束の兆しが見えないウイズコロナ環境下にあって、在宅授業や在宅勤務、遠隔医療やタッチレスの小売りや配達を追い風とした通信環境需要の増加を受けて、5G環境のネットワーク拡大で個人、企業向けとも売上高は回復傾向にありますが、既存有線事業の解約と相殺されており、前年同期比からは減収減益となっています。

5G通信への過渡期にあり、有線通信からの切り替えが進むにつれて収益が拡大していくと推察されますが、伸長は徐々に進むという感じを受けますね。

売上高は347.0億ドルで前年同期比0.2%減となりましたが、予想の344.9億ドルを上回りました

調整後EPSは$1.21で予想の$1.17を上回りました。

営業利益は71.8億ドルで前年同期比8.1%減でした。

当期純利益は45.9憶ドルで前年同期比10.0%減となりました。

1株当たり当期純利益は$1.11で前年同期比9.8%減となっています。

前年同期比からの減益の原因は5.2億ドルの特別項目の損失が挙げられており、主に退職に関する費用が占めている他、事業売却に関連する純損失であると説明されています。

特別損失を除く要因としては、やはり有線機器から無線機器への転換が原因で無線機器の伸びを上回る損失が影響しています。

明るい兆しとしては、2017年に米YahooとAOLを統合して設立された傘下のVerizonMediaの収益が大きく伸びて前年同期比11.4%増となっていることですね。

在宅時間が伸びたことでインターネット接続の時間も伸びていることが影響していると推察されます。

VZの日足チャートを眺めると、決算前の期待感から大きく上昇していたのですが、決算発表時に下落して、下値抵抗の200日移動平均線を割り込んでいます。

これは、折り悪く決算当日の26日に米東部地区で通信急増に伴うインターネット接続障害が広範囲に渡って起こったことが原因で、昨日の相場下落が追い打ちを掛けました。

通信障害に関してはVZの光ファイバーネットワークに影響が出ていたことが発表されていますが原因については言及されずネットの問題は解消されたとしています。

原因がはっきり発表されなかったことで顧客には今後の懸念が広がるであろうと考えられますので、これははっきりして欲しかったですね。

現状のRSI値は30.56と大幅下落を反映して安値圏となっています。

そもそもベータ値が執筆時点で0.4と不人気な銘柄で流動性が低く値動きが小さく、利回りの良い預金的な特徴を持つ銘柄なので、大きく下げると回復にも時間がかかると考えられますので、安いからといって飛びつくのも考え物です。

ただ、今期決算ではキャッシュフローは増加しており、増配や自社株買いは期待出来ますのでポートフォリオ占有率と相談しながらコツコツ買い増しを継続したいと思います。

ではでは。

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