【ABBV20Q4】マークス、アッビィの2020年第4四半期決算発表を確認する。

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■アッビィ(ABBV)の2020年第4四半期決算発表

マークスです。

昨夜のNYダウはアナリスト予想を上回る堅調な雇用統計が好感されて下げから始まった市場が反転し前日比$36.12高の$30,723.60で取引を終えています。

本日発表の失業保険申請件数を前にして様子見といったところでしょうか。

さてそんな中、昨日3日、アッビィ(ABBV)が2020年第4四半期決算(←リンク張ってます)を発表しました。

予想を上回る売上高と一株当たり利益を上げていますが、当期純利益は前年同期比98%減となっています。

純売上高は138.6億ドルで前年同期比59.2%の大幅増となり予想の136.9億ドルを上回りました。

営業利益は37.53億ドルで、前年同期比から5.1%の減益となりました。

当期純利益は0.36億ドルで大幅減益となり前年同期比では98.7%減となっています。

これはGAAPベースでの四半期の税率が102.5%と大きくなったことが原因となっていたからで、本業収益が悪化している訳ではありません。

そのため調整後EPSは$2.92で予想の$2.85を上回り前年同期の$2.21より好調に伸びています。

GAAPベースでの販売費・一般管理費は純売上高の23.3%とコロナ禍で運搬費などが上昇する中で低く抑えられています。

また研究開発費が嵩みやすい製薬会社において、純収入の13.6%に押さえられているのは好感が持てるところです。

ABBVの主な製品収益前年同期比を眺めると、ブロックバスターであるヒュミラの米国での収益は8.4%増加する反面、米国を除く売上は調整後で13.9%の減少が見られます。

これはヒュミラの米国外で特許期限が切れによるもので、バイオシミラー薬品が台頭していることが影響していますが、世界での純売上高は運用ベースで4.4%の増加とされています。

米国での特許も2023年に期限切れを迎えると考えられますが、ヒュミラの売上高全体で比較すると圧倒的に米国内での売上が高く米国外での需要も回復傾向にありますので、期限切れまでは安定して需要が伸びると推察されます。

また、次期主力製品と期待されているイムブルビカも順調に売上を伸ばしており、堅調な経過を示しており、次期ブロックバスターへ期待が持てます。

そしてアラガン買収によって得た新たなポートフォリオの美容系薬品部門のシワ取り薬品であるボトックスコスメティック,神経科学系、アイケア系、ウーマンズヘルスケア系の薬品群の売上高も伸長を継続しており、ABBVもアフターコロナでの収益拡大に期待を持ったコメントを発表しています。

ABBVの魅力はキャピタルよりもインカムゲインにあると考えて保有していますが、2021年2月16日に支払われる配当から1株あたり$1.18から$1.30へ約10.2%の増配を行うことが発表されています。

ABBVの日足チャートを眺めると、昨年末から年初にかけて小さいながら「カップウィズハンドル」を形成(青線部分)した後に上昇、配当権利落ちの1/14頃をピークとして先月末の調整局面で窓を開けて下落しています。

一旦は下値抵抗の50日移動平均線を割り込んだもののその後は反発し、堅調な決算結果を受けて直近の窓を埋めようとしているのが見て取れます。

RSI値は50近辺ですので、このタイミングで買って、もし下落しても買値には戻ると推察されます。

今期決算で2021年度の通期見通しを引き上げており、稀薄化後EPSを$12.32から$12.52としています。

ブロックバスターのヒュミラからイムブルビカへの移行と美顔関連事業の伸長も期待出来そうなので、大きなネガティブニュースが入らなければキャピタル・インカムの両取りが期待できる銘柄ですね。

ではでは。

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