【OPECプラス減産合意】マークス、OPECプラスの原油減産合意を考える。

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■米国市場動向とOPECプラスの原油減産合意

マークスです。

本日10日の米国金融市場はグッドフライデーで休場となり3連休となっています。

昨夜のNYダウは、FRBが新型コロナウイルス感染拡大対応策の一環として総額2兆3000億ドルを地方政府や企業に対して、中央銀行として異例の直接融資を行う支援策を発表したことを受け、これを市場が好感、前日比$285.80高となる$23,713で引け、$23,000台を維持しました。

この上昇を受け、引き続きVIX指数(恐怖指数)は下落して41.57となり、投資家に安心感が広がりつつあることを示唆しています。

新型コロナウイルス感染拡大にピークアウトが見られつつあることも、この傾向に追い風となっていると考えられますが、米国の失業保険申請はロックダウンの影響を強く受けており2週連続で600万件を上回る事態となっており、深刻な景気後退への懸念は高まりつつあることから予断は許せない状況となっています。

一方、注目のOPECプラスの結果は減産合意に至りましたが、トランプ大統領が発言していた日量1,000万~1,500万バレルの減産とはならず、原油価格は下落しました。

減産合意内容は5,6月については1,000万減産ですが、続く7~12月は800万、来年1~4月は600万バレルとされており、これは既に減産していると主張する米国側へ更なる減産を促す圧力であると考えられます。

OPECプラスは、今回の会合前から減産協調には米国の参加が不可欠であるとしていたことから、双方の主張が対立していることが浮き彫りになったと言えます。

今回決定された減産日量1,000万バレルは世界原油供給量の10%程度とされていますが、コロナパンデミックで原油消費各国がロックダウンを行うなどの経済活動停止による原油消費量の落ち込みは、日量3,000万バレルとされていることから、原油供給のダブつきは避けられず価格低迷は引き続きのものとなりそうです。

ただ、減産協調に明確な歩み寄りを見せない米政権に業を煮やしたのか、サウジアラビア政府系ファンド(SWF)が英ロイヤル・ダッチ・シェル(RDS-B)やフランスのトタルなどの株式を10憶ドル取得しており、直接石油メジャーをコントロールしようとしている可能性が高い動きも出ています。今後の米国石油メジャーへのアプローチも注目したいところです。

世界的な原油減産協調の行方は本日10日に開催予定のサウジアラビアが議長国を務めるG20エネルギー相会合がカギを握ることになりそうですが、結局のところ、コロナパンデミックからの経済回復の兆しが見えなければ、原油価格下落に歯止めがかかったところで、原油価格上昇に至るには暫く時間がかかる見通しとなりますね。

■マークス、保有銘柄企業動向を考える。

世界189か国が加盟する国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は、コロナウイルスパンデミックによって2020年世界経済成長率は世界大恐慌以来となる大幅なマイナスとなる懸念を示しており、今月14日にはIMFから世界経済の見通し詳細が発表される予定となっています。

感染症による世界同時経済停止・停滞は近代おいて経験のない危機であることから、景気後退懸念は根強いものとなっている中、NYダウの上昇が実態経済と乖離している印象を感じている投資家も多いのではないでしょうか?                コロナショックのその後を考えていくのも資産形成を目的として投資をしていくのは重要と考えていますので、少し保有銘柄企業動向を見てみたいと思います。

まずは減配回避を発表したエクソン・モービル(XOM)ですが、予想に届かない減産量合意によって原油価格と共に株価も下落しました。

XOMの日足チャートを眺めると強気の三角保ち合いを形成しつつあり、OPECプラスでの減産が予想を下回る結果を反映し昨日は前日比で下落しましたが、減配懸念が後退したことで上昇基調は続く可能性が高いと判断出来ます。

上値は50日移動平均線に達しそうな感じですが、これをブレイクアウトするのは状況的に難しいと思われ、この抵抗線当たりで足踏みするのではとマークスは見込んでいます。

50日移動平均線辺りで足踏みなら、投資額を減らして打診買いをする、もしアウトブレイクするなら月一投資額で買い増しをするといった方向感で検討してこうと思います。

さて、ここのところの株価回復を受けてマークスの損益もほぼイーブンの+$175.22となっています。

この中には今週受領したコカ・コーラ(KO)からの配当金$41.16とPFFからの$4.86が含まれています。

マージンがほぼないので少しの下落で直ぐ含み損へ転落しますが、一時は$13,500を超える含み損を抱えましたので、精神的にはかなり楽になっています。XOMの株価回復傾向が寄与するところが大きいです。

そんな中、今月の買い増し銘柄としてIBMを指値発注しているのですが株価は上昇を続けており、どうも刺さりそうにないような感じです。

来週4月14日にジョンソン&ジョンソン(JNJ)とウエルズファーゴ(WFC)の決算発表予定となっていており、動向を気にしていたのですが昨夜、WFCが突然反発して前日比+9.64%と高騰しました。

マークスは今年中にWFCを売却し、金融個別株については当分の間は手を出さないと決めているのですが、コロナショックを受けて購買株価の半値以下となっていることから、一旦、買い増しをして平均購買株価を下げた上で、相場株価との乖離をもう少し埋めてからにしようかとも考えていました。 そこへ昨日の急騰がありましたので、WFCのホームページでニュースリリース(←リンク張ってます)を確認すると、JPモルガンチェースのコマーシャルバンクのチーフコントロールマネージャーを務め、ビジネスを保護するためのコントロール環境の構築を担当していたジュリア・ベイツ氏が4月9日付で入社しTechnology Control Executiveに指名されたとの記載があり、WFCの前CEOが不祥事に対する取り組みを行わなかったことに向けた対策人事を、市場が好感して上昇したことが判明しました。

コロナショックで先行きが不安視されがちな金融セクターにあっても、グッドニュースがあれば株価は上昇する状況であることが確認されましたので、年末売却は前提条件ですが、現在の低迷する株価での利回りは6.74%と高利回りですので、短期であれば買い増しする妙味はあるかも知れませんね。決算発表内容と合わせて考えてみたいと思います。

一方、新型コロナウイルスのワクチン開発を急ピッチで進めているJNJは昨日は若干、前日比で下落しました。

これは、3連休前にキャッシュポジションを取る投資家の売りに押された感じがします。

JNJの日足チャートを眺めると、抵抗線となる50日移動平均線をアウトブレイクし、完全な上昇トレンドとなっています。現在の状況を考えると、むしろ上がり過ぎている感も否めず、決算予想が期待感の高い数字で結果が期待に沿えなかった場合は失望売りから下落する可能性もありますね。

マークスのJNJ平均購買株価は$129.39でポートフォリオ占有率は10.17%ですので、決算結果が反映された株価値動き次第ですが、差し当たり買い増し候補には挙がらなさそうです。が、コロナワクチンの開発には期待しています。

いよいよ、保有銘柄企業決算発表が来週から月末にかけて始まります。コロナショックの影響がどの銘柄にどういう影響を及ぼしているのか見極めをしていきたいと思います。

ではでは。

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