■2021年2月末のトータルリターン
マークスです。
昨夜のNYダウは米10年債金利の上昇からリスク資産である株式の売り圧力が継続して続落し、前日比$469.64安と底堅かった3万1千ドルを割り込み$30,032.37で取引を終えています。
リターンは悪化しましたが月末の買い増しタイミングとしては良かったです。
・損益状況
今月はコロナワクチン接種により経済正常化への期待と米政府大型財政支援による景気回復の期待感がら強気相場が続いていましたが、ここ数日の金利上昇から特にハイテクグロース株が大きく売り浴びせられる展開となった他、強烈な寒波によるシェールオイル採掘停止とOPECプラスによる減産量削減の先送りによる原油価格の回復から、エクソン・モービル(XOM)の株価が回復したことがトータルリターンを支えています。
お試しで4銘柄のグロース銘柄を仕込んで売買しているのですが、この利益については除外しています。
XOM株価回復に牽引されて2/24には1.8万ドル後半に飛び込む含み益を記録していましたが、金利上昇の煽りを受けてピークから3,000ドル超えの下落を記録してのトータルリターンとなりました。
一方、ベンチマーク用に買っているeMAXISSlim 米国株式(S&P500)は+34.65%となっており,
引き続き好調な結果となっていますが、昨日の下落はまだ織り込まれていませんのでもう少しパフォーマンスは落ちると思われます。
現在の長期金利の上昇トレンドがいつまで継続するか判りませんが、金利が上昇すると株式の場合は業績の良い優良高配当株銘柄に資金が流れる傾向はありますので、下落しても慌てずに注視して行きたいところです。
・配当金
今月の配当金受領はプロクター&ギャンブル(PG)、アッビィ(ABBV)、ベライゾン・コミュニケーションズ(
VZ)、PFF、フィリップモリス・インターナショナルの還付金となりました。
月累計で$216.48、今年累計で$332.63総累計額は$4,607.50となりました。
・2月の売買銘柄
今月の売却は無く昨日の下落時にABBVを$106.50で11株買い増ししました。
実に19年の3月以来の買い増しとなります。
IBM・VZとABBVの3銘柄での選定となり迷いましたが、結局ポートフォリオ占有率を優先してABBVに決定しました。
・騰落率
騰落率1位はもはや不動となっているターゲット(TGT)で、こちらも不動のワースト1位となっているXOMについては原油価格回復に伴って株価が回復しつつあり、NISA枠ではプラス転換する場面もありました。
3月の買い増し銘柄は昨日の下落で$50を割り込んだKOかウォーレン・バフェットが買い増しを行っていると報道されたVZ、不採算事業の再編を進めているものの未だ結果の見通しが不透明なIBMになりそうです。
・ポートフォリオ
2月末現在のポートフォリオで目立つのはやはり株価が回復してきているXOMで13.10%と占有率トップとなっています。
XOMの占有率上昇に伴って他銘柄の殆どが10%割れとなっていますので、今月買い増ししたABBV以外は占有率面としてはどれでも買い増し候補になり得ます。
今年はまだ2か月しか経過していませんので、当面は騰落率を優先して買い増し銘柄を決定したいと考えていますが、NISA枠を埋めるのを優先したい思いもあり配当利回りも勘案しながら選定するつもりです。
・まとめ
今月初めからは順調に株価上昇を続けておりNYダウも3万2000ドル超え目前まで上昇していましたが、10年債の利回り上昇にともなってリスク資産の株式が売られており、中でも無配・無配に近いハイテク株関連は大きく下落しています。
しかし、一昨日は再びゲームストップ株価が急騰するなどロビンフッターの動きが再開しそうな動きもありますので、注意が必要ですね。
お試しで保有しているグロース銘柄はZM・CRM・NIO・LUMNなのですが、テスラの株価下落に釣られるようにNIOが大きく下落していますが対照的にLUMNは高配当に支えられてか上昇しています。
LUMNの昨日の終値は$12.29ですが利回りは何と8.14%とすごい高配当です。
この傾向はやはり長期金利上昇時に高配当銘柄に資金が流れることを証明しているように思えますので、引き続きコア銘柄をコツコツと買い増しして資産形成に努めて行きたいと考えます。
経済正常化期待とOPECプラスの減産縮小先送り、米国での寒波によるシェールオイル採掘停止による供給懸念で原油価格は回復傾向にあるものの、4月以降はOPECプラスの減産量縮小が実行されることと、シェールオイル採掘再開で再び下落に転じる可能性もありますのでこちらも注視して行きたいと思います。
ではでは。
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