■2021年11月末のトータルリターン
マークスです。
11月は波乱多き月でしたね。
月初から中旬に掛けては加速する経済正常化の波と主要な企業の良好な決算を背景に株価は上昇傾向となり、NYダウやナスダック、S&P500の主要3指数も連日史上最高値を更新していました。
一方、テーパリングも開始され早期利上げ観測を追い風にドルが買われ円安となったために円建てパフォーマンスはピークを迎えていましたが、26日にインドでコロナ変異種のオミクロン株が発見され、デルタ株を超える高い感染力を持つことが報道されると一気に市場センチメントが悪化。
時をほぼ同じとしてパウエルFRB議長が今まで一時的としていた高インフレ率が長引く可能性を示唆するとともにテーパリングを加速し、利上げ時期を早める可能性を匂わせる発言をしたことで更に市場に動揺させることとなり、株価の急落を引き起こしました。
昨日は市場寄り付きから500ドルを超える上昇をしたと思えば引けにかけて大きく巻き戻されて、結局は一昨日と合わせて1000ドルを超える大幅下落を記録する不安定でボラティリティの高い市場となっています。
・損益状況
前述の通り損益状況は中旬まで絶好調で加速する円安でドル円レートは115円を超える場面もある中で、円建て損益は420万円を超え、ドル建ても3.2万ドルとなっていましたが、26日以降は急激に含み益が縮小して、結局は10月の最低含み益を下回る$26,328.41/\3,470,548で11月を終えました。
1か月間でのピークとの差を眺めるとドル建てでは4000ドルを超え、円建てでは80万弱をボラティリティの高さが明確に出る結果となりました。
それでも今年1月末の円建て損益は100万を少し超えた程度だったことを考えると、ほぼ毎月買い増しをしていたとは言え3倍超えの利益を記録していますので米国株の強さが実感できます。
ベンチマーク用に買っているeMAXISSlim 米国株式(S&P500)も一時は80%半ばまでの上昇を見せていましたが縮小し77%弱の上昇率となりボラは9%ほどの幅がありました。
・配当金
今月の配当金受領はプロクター&ギャンブル(PG)、アッヴィ(ABBV)、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)、PFF、から計$284.25の配当金を受領しました。
年累計で$2,843.48、総累計額は$7,118.35となっており$7,000を突破しました。
円安トレンドが続き、今までのようにドルを換金しにくくなっている現在、ドルで受け取れる配当はドル転する円貨を少なく出来るのもメリットですが12月はボーナスが入るので円安傾向は軟化して欲しいものです。
・11月の売買銘柄
11月はジョンソン&ジョンソン(JNJ)を指値$161.90、手数料税込みで$162.60で8株を買い増ししました。
JNJはバンドエイドやベビーパウダーなどを扱うコンシューマー部門と医療機器等を扱うヘルスケア部門を分社化して収益を上げていくと発表し、報道当初は株価が急伸しましたが、その後は市場センチメント悪化の逆風を受けて下落し軟調に推移しています。
しかし、件のIBMと異なってどちらの部門も優秀な業績を上げていますので、市場センチメントが回復すれば株価の回復は見込めると考えています。
・騰落率
騰落率1位は悪化した市場センチメントを受けてトリプルバガーを再び割り込んだターゲット(TGT)です。
年初から素晴らしいパフォーマンスを見せていますが、利上げが早まるとなると暫く現状の水準となる可能性も高いかもしれません。
騰落率下位はこのところ52週安値を更新し続けているVZで$50を割り込むところまで株価を下げ、利回りは遂に5%超えとなっています。
直近の決算結果で見る限りは営業キャシュフローは堅調なので減配の可能性は薄いと考えていますがライバルであるAT&Tが株価下落の末利回り9%超えとなり、減配を発表していることが頭をよぎります。
利上げを背景に長期金利が上昇すれば無配当のハイテク銘柄より高配当企業の方が比較的優位性があるはずなのですが、これで決算結果が悪くなるようだと来年は少しづつ損切りすることも視野に入れる必要性を感じています。
キンドリルを分社化したIBMも下落トレンドが収まる気配はありませんし、特定口座保有から一般口座にキンドリルと共に払い出しされており、確定申告が面倒になりそうなのでNISA枠分を残して来年は一旦売却して特定口座かNISA口座で買い戻すか、別銘柄を選定しなおすかを検討しています。
12月の配当金がどのように入金されるのかを良く見ておきたいと考えています。
・ポートフォリオ
11月末現在のポートフォリオでは、先月に続きTGTが首位をキープしPGが好調な他、MCDも堅調な株価をキープしており軟調地合いの中で存在感を強めています。
ABBV も全体的に軟調な中で10%超えの占有率を示しており、好調な決算を背景とした増配率と高配当が魅力となっているのか、大きく株価を下げませんので相対的に占有率も上がっています。
コロナ変異種オミクロン株の不透明感、ボトルネックとなっているサプライチェーン供給問題、早期利上げ観測といったマイナス要素の中、低水準の失業率と好調な企業業績を背景とした昇給率を記録する市場環境の綱引きでボラの高い状況は少なくとも年内は続きそうですので、株価が下がったからと言って飛付くのではなく、淡々と買い増しを続けて行こうと考えています。
ではでは。
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