【FOMC声明】マークス、FOMC声明とNYダウ上昇を考える。

投資戦略
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■FOMCとNYダウ上昇

マークスです。

昨夜のNYダウは大幅反発し、前日比$532.31高の$24,633.86で取引を終えました。

これは日本でもニュースで度々報じられている米リアド・サイエンシズが「レムデシビル」に有望なデータが得られつつあると発表したことが市場に好感されたためです。

一方、FRBがFOMC(米連邦公開市場委員会)で、政策金利(FF)の誘導目標を現状の据え置きとし、ゼロ金利政策の継続を発表し、市場予想と一致しました。

FOMC声明では、コロナショックは中期的に米経済活動に相当なリスクがあると判断しており、無制限の国債・MBSの買い取り等の量的緩和(QE)を継続するとし、金融危機に発展しないように、あらゆる手段を講じると発表しています。

NYダウの日足チャートを眺めると、既に50日移動平均線を突破し、強気の三角持ち合いを形成していることが見て取れます。

米国の現状は、ジョージア州等で外出禁止が緩和されているものの、ニューヨーク州のクオモ知事がロックダウン解除によって引き起こされる新型コロナウイルス感染拡大の第2波への懸念から慎重な姿勢を示すなどしています。

また29日に発表された3月中古住宅販売仮契約指数は前月比で20.%低下の88.2となり、失業者増加などの先行きの不透明感の強まりによる消費者心理の冷え込みが如実に表れています。

このことはFOMC後のパウエルFRB議長も記者会見で、失業率が4~6月期に高水準に上昇し、コロナショック以前の水準にはすぐ戻らない可能性が高いと強い懸念を示したことからも明らかです。

VIX指数(恐怖指数)に日足チャートを眺めると、完全にダウントレンドに移っており、昨夜は31.22まで低下して、今夜にでも30台を割り込みそうな感じで、投資家のリスク選考傾向の強まりが表れています。

■NY市場はバブル相場が始まったのか?

さてそんな中、NYダウを牽引している大型ハイテク関連企業から続々と決算発表がされています。

ファイスブック(FB)の純利益は前年同期比の2倍となり、マイクロソフト(MSFT)の同利益は22.1%増など、都市のロックダウンに対してテレビ会議等の需要が伸びるなどの影響で好決算となっています。

GAFAM銘柄はコロナショック前からNYダウを牽引していた企業ですので、対照的に悪化している小売業と明暗を分けた上に、今回暴落でキャッシュポジションを取っていた投資家が好決算の銘柄に資金を投入しているのではないかと考えられます。

これが結果的にNYダウ上昇を牽引していると思われますが、株価が上昇し始めると乗り遅れまいとした投資家が、引き上げていた資金をごの銘柄に投資するかを物色し始めるので、実際の決算が2四半期ほど悪い予想がされていても、株価に織り込み始めますので、現状の価値と乖離した上昇をはじめバブル発生となります。

このバブルにはFRBのセロ金利政策やQEも追い風となりますので、株価回復は新型コロナウイルス感染症が終息するよりも、かなり早くなり得ます。

しかし、バブルは必ずいつか弾けるものですので、焦らずに自分の投資ペースを守りながら保有銘柄の買い増しを続けたいと思います。

今夜はマクドナルド(MCD)の決算発表となっていますが、速報値では純利益が前年同期比で16.7%の2桁減益となっています。外出自粛のGWですので、じっくり見てブログに纏めたいと思います。

ではでは。

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