【ABBV21Q4】マークス、アッビィ(ABBV)の2021年第4四半期決算発表を確認する。

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■アッビィ(ABBV)の2021年第4四半期決算発表

マークスです。

昨夜のNYダウは寄り底となり、引けにかけてじりじりと一貫して上昇して前日比$224ほど上昇を記録して引けました。

一方ナスダックは上昇はしたもののGoogleが好調な決算発表と1株当たり20株に株式分割を発表して8%の急伸を見せる反面、メタ(元フェイスブック:FB)が予想を大幅に下回る売上高と利益の決算が発表されると暴落し、時間外でも下げ続け26%ほども下落するといった銘柄ごとに明暗の分かれる市場となっています。 そんな中、2日のNY市場開場前にアッビィ(ABBV)が2021年第4四半期決算(←リンク張ってます)を発表しました。

純売上高は148.9億ドルで前年同期比7.4%増収となりましたが予想の149.6億ドルを僅かながら下回りました。

営業利益は50.74億ドルで、前年同期の35.2%の大幅増益となりました。

当期純利益は40.44億ドルで前年同期0.36億ドルからの大幅増益となっています。

調整後EPSは$3.31で予想の$3.29を上回り、前年同期の$2.92から好調な収益の伸びを反映しています。

ABBVの主な製品収益前年同期比を眺めると、ブロックバスターの米国でのヒュミラの収益は6.0%の増加となり前期Q3の8.6%から若干の鈍化が見られる他、米国を除く売上高は報告ベースで9.1%の減少と米国外でのバイオシミラーの台頭が継続しています。

米国での特許も来年の2023年に期限切れを迎え、米国外と同様に売上高が減少すると推察されますが、この代替とされるリンヴォックが米国内売上が前年同期比57%増と伸びており、製品に表示される警告文の死亡リスクに関する記載の逆風を跳ね返しています。

ヒュミラを含む免疫学ポートフォリオではスキリージも同様に68.6%増と大きく伸びている他、アラガン買収で強化された美学や神経科学が20%前後の売上増加を示しており、ABBV全体のポートフォリオをヒュミラのみに頼る体質から脱却を進めていることから、このブロックバスターの期限切れに伴う収益の急激な低下懸念は大きくはないと考えられます。

ABBVの日足チャートを眺めると、9月初めにリンヴォックの警告文についての失望売りから急落しましたが、その後は徐々に株価を回復し前期Q3で好調な収益の発表や今月に支払ら割れる配当から8.5%の増配、明るい見通しのガイダンスをサプライズとして急伸、上値抵抗をブレイクしてデッドクロスを回避しています。

昨年12月からは利上げ懸念からハイテクグロース関連が売られる反面、高利回りの優良銘柄へ資金が流れる傾向からABBV株価も完全に上昇トレンドに転換し、売上高が予想を下回るものの利益が予想を上回ったことと、22年の通期ガイダンスを更に引き上げ、調整後希薄化後EPSを$14.00から$14.20と発表したことを追い風に史上最高値を更新しています。

製薬会社銘柄はリンヴォックのような懸念や薬剤訴訟懸念がつきもので、ボラティリティの高い場面がありますが堅調な業績を背景とした高配当、連続増配銘柄は株価回復も早いのでバッドニュースで株価が下落した場合は、その内容が企業の収益にどの程度の影響を与えるかを吟味してから売買やホールドを判断するのが望ましいですね。

ABBVの場合はヒュミラの期限切れまでにどこまでポートフォリオの充実が図れるかがカギになりますので、決算やニュースにはこまめにチェックを入れて行きたいと考えています。

ではでは。

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