■米国の新型コロナウイルス感染拡大とNY株式市場
マークスです。
新型コロナウイルス感染拡大に歯止めが掛からない米国は感染者数が世界最多となっており、トランプ大統領も「経済より人命を優先する」として、これまでの経済活動優先の姿勢を改めています。
しかし、急速に感染が拡大し経済が停止しているのを嫌気し、昨夜のNYダウは前日比$410.32安の$21,917.16で引けました。NYダウとS&P500の第1四半期の下落率は20%を超え、ブラックマンデーが起きた1987年第4四半期以来の下げ幅となっています。
マークス保有銘柄もこの歴史的な暴落の煽りを受けて、含み損は$13,500、-18%を超えて厳しい状況になっていました。一旦の底打ちをしてから、徐々に回復してきているもののVIX指数はまだ50台と高水準にあり、流動性の低下も見られることから、今月の主要経済指標や主要企業決算内容で経済実態が具体的に見えてくると、どういう動きになるかは全くわからない不透明感たっぷりの状態です。
NYダウの日足チャートを眺めると、直近ではローソク足本体が短くなり、下値を切り上げる動きをしています。上昇前に調整をしていることを期待したいところですが、VIX指数が高水準の上、新型コロナウイルスの急速な感染拡大で各国の主要都市がロックダウンするなどの悪いニュースが続く中、経済指標・主要企業決算内容が予想より悪ければ2番底、3番底の発生懸念を払拭するのは困難だと考えます。
マークスの投資準備資金も多くない状況ですので、6月の纏まった準備資金確保までは、残りの資金を慎重に繋いでいくのが得策であると思っています。
■2020年3月末のトータルリターン
2羽のブラックスワンが舞い降りた、歴史的な暴落局面を受け、リセッション時の投資準備資金としていたドル建て定期を解約し積極的に買い向かっていましたが、やはり含み損は大きく、メンタルは厳しいものがあります。
以前の記事に書いた「双子のリスク」(https://usa-kabu-marks.net/2020/03/12/【双子のリスク】マークス、株価値動きの荒い局/)の機会損失の恐怖にもやはり負けている面もあり、買い急ぎがあったことも否めません。しかし、これが良かったのか悪かったのかは未来でないとわからないので、反省はしつつも、命題である『市場から退場しない』部分は守れているので良しとします。
損益状況
直近の株価上昇に支えられ、ドル建ての含み損は$5,125.07、-7.10%まで縮小しています。こうなると金額は大きいにも関わらず、「大したことないな」と思っている自分が怖いです。
暴落に慣れるとこうなる、という貴重な経験をしていると言えるでしょう。
良いのか悪いことなのかは判りませんが、この局面で狼狽売りを行わなかったことは、将来的な自身に繋がると考えています。
円建て換算すると最近の円高が反映されて、-9.06%となっていますが、売却予定もなく円転する予定もないので参考値ですね。ドル転を続けて投資継続をしていくと市場平均に回帰していくでしょうから。
含み損の半分は,原油価格大幅下落に伴う、エクソン・モービル(XOM)の株価下落が原因です。
コロナウイルスパンデミックに起因する経済停止の影響を受けてリセッション入りが確実視される状況の中、原油需要低迷は長期化すると考えらえますので、投資資金を抑えつつコツコツ買い増しをして平均購買株価を下げた上で、年末のリバランス時に一部売却も視野に入れながら決算の財務状況を確認して行きたいと思います。
ベンチマーク用に買っているeMAXISSlim 米国株式(S&P500)は-6.63%となっており、この局面としては優秀な成績です。実は今回の1番底局面で2回、1万円ずつ買い増ししているので、実際はもう少し含み損が縮小しています。但し、買ってほったらかしにした場合にどうなるかとの比較用ですのでこの表には反映していません。
配当金
今月はマクドナルド(MCD)、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)、エクソン・モービル(XOM)、ターゲット(TGT)、インターナショナル・ビジネスマシーンズ(IBM)、ウエルズ・ファーゴ(WFC)、PFFから配当金を受領しました。月累計配当金は$230.05、総累計配当金受領額は$2,181.02となっており、含み損縮小に貢献しています。買い増しを進めていましたが、殆どの銘柄は権利落ち後の購入となっていますので、6月には反映されて月受領額の増額が期待できます。XOMの減配の可能性が懸念材料ではありますが。
今月の買い増し銘柄
マクドナルド(MCD)×23株、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)×20株、インターナショナル・ビジネスマシーンズ(IBM)×9株、コカ・コーラ(KO)×22株、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)×9株、プロクター&ギャンブル(PG)×11株、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)×20株と1か月としては大量に買い進みました。
特にMCDはポートフォリオ占有率10%を目標にしていましたが、買い増しスタートが早すぎて含み損を拡大してしまう結果となってしまいました。他銘柄との兼ね合いを見ながら買い増しをして、更に平均購買価格を下げて行きたいところです。
騰落率
一時のことを思うと含み損の割合も縮小しつつあります。現段階では今月の買い増し銘柄はIBMかKOが有力候補です。投資額を抑えたコツコツ買いのXOMをどこかに入れて現状株価との乖離を少しづつ埋めて行きたいと思います。
一方、この暴落局面で一度もマイナスを記録しなかったのはPGとTGTです。生活必需品に関するセクターはやはり暴落局面やリセッションに強いということを実体験できました。将来に渡って心強いコア銘柄となりそうと期待しています。
ポートフォリオ
3月末現在のポートフォリオを眺めて、騰落率を考えるとKOが最有力候補となりそうですね。次いでIBMかMCDが候補となり、今後の動向を見ながら決定します。TGTも8%を切っていますので候補に挙がりそうですが、現状株価では平均購買価格が上がってしまいますので、様子見です。ワーストはやはりXOMが目につきますがWFCは保有割合も少なく、あまり気になりません。場合によっては買い増しして平均購買株価を下げた上で時期を見て売却しようと考えています。
まとめ
コロナウイルスパンデミックと原油価格暴落、リセッション入り懸念と難局ですが、歴史が繰り返されるのであれば、「コロナショック」終息後の景気後退局面は2年程度と予想されますので、後数年の辛抱となります。
マークスの定年までには回復基調が期待できますので、むしろ現在をチャンスと捉えて買い向かって将来の資産形成達成に繋げたいと考えています。自分なりの情報収集とその分析に注力しながら米国株投資を継続します。
ではでは。
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