■昨夜のNYダウ
マークスです。
昨夜のNYダウは4日続落から反発し、前日比$139.16高の$26,659.11で取引を終えました。
反発の要因としては主に自立反発と見られますが、コロナ感染拡大の影響で過去最大の落ち込みを示した前期米GDP速報値が、今度は予想以上の回復に転じて過去最高の伸びとなった他、引け後に発表されるGAFA銘柄の決算発表への期待感も株価上昇の追い風となりました。
また、失業保険申請件数も予想より減少していたことやコロナ治療薬やワクチン開発から経済回復への期待感も上昇要因の一つとされています。
しかし、若干の後退は見られたものの、VIX指数(恐怖指数)は警戒感の高まりを示す30台後半となっていますので、ここに来ての急激なコロナ感染者と死者の増加、接戦になりそうな大統領選挙の行方の報道に振り回されそうな不安定な相場感は拭えません。
■アップル(AAPL)の20年第4四半期決算(7月1日~9月26日)決算結果
決算概要
さてそんな中、AAPLが20年第4四半期決算(←リンク張ってます)を発表しました。
内容はまちまちで、市場の高過ぎる期待には応えきれなかった感があります。
売上高は647.0億ドルで予想の639.8億ドルを大きく上回りましたが、前年同期比+1%の微増となりました。
一株当たり利益(EPS)は$0.73で予想の$0.71を上回りましたが、前年同期の$0.76を下回り、増収減益となっています。
製品別の売上高を眺めると、Mac、iPad、ウェアラブル・ホームアクセサリー、アップルミュージックなどのサービスの売上が伸長し、iPhoneの減収を押し上げているのが判ります。
MacやiPadについてはコロナ禍にあって在宅勤務、サービスについては外出規制に伴う屋内で過ごす時間の増加というニューノーマルが追い風になり売上が伸長しています。
また、Air Pods PROの販売が好調でウェアラブル関連部門が伸びています。
iPhoneについてはコロナパンデミックによる生産遅延により、例年より約1か月遅れのデビューとなったことが売上を圧迫してことに起因しており、今期決算ではiPhone12の売上高は計上されていませんので、今後、売上増加と共に利益も回復すると推察されます。
今期においてはウイズコロナ環境ではあるものの、これまでの収益の半分がiPhone頼りとなっていた昨年度よりポートフォリオのバランスが取れる傾向になっている今期決算の方が好感が持てます。
AAPLの日足チャートを眺めると、50日移動平均線を割り込んで下落しており、決算前の期待感から回復傾向にありましたが、減収となったこととガイダンス発表が見送られたことを嫌気されて時間外取引ではまた大きく下落しています。
AAPL20Q4まとめ
コロナパンデミックを追い風にiPhone以外の製品やサービスで売上を押し上げられたことは好感が持てますが、それでも新型iPhoneの投入が遅れると減収になるといった構図については懸念が残るところです。
しかし、マイクロソフト(MSFT)と同じく10年以上連続増配を行っている企業であるので、ボラティリティの高さを上手く利用して高値掴みをしなければ、キャピタル・インカムゲインの両取りが期待できる優良銘柄であると言えます。 株式分割を行ったAAPLの過去10年の財務諸表関連を含めた銘柄分析を動画(←リンク張ってます)にしていますので参考にしていただければと思います。
先月、試し買いを行いましたが市場がかなり不安定でボラティリティの高さに拍車がかかっていることもあり、早々に売却しましたが$100を切るような下落があれば買い戻しをして本格的にポートフォリオに組み込むことを検討しています。
ではでは。
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